私の好きな名探偵 第5位 ブラウン神父 その2

趣味を作ることが趣味の、はしびろこうです。

さて、私の好きな名探偵 第5位のブラウン神父について、今日は私が選ぶベスト3をお送りします。
実は、ブラウン神父シリーズで、私はどうしても5つ話を選べなかったのです。
にもかかわらず、ブラウン神父が第5位なのは、その”オリジナリティー”にあると思います。
そのあたりを絡めつつ、ご紹介していきます。

第3位 折れた剣 (”ブラウン神父の童心”より)

この作品から、ある名言が生まれています。
その言葉は、推理小説は言うまでもなく、その他の小説、ひょっとしたら生活の一部にさえ、深く浸透しています。
それは、
”木の葉は森に隠せ”
という言葉。
実は、その前に”小石は砂浜に”のような一節もありますが、圧倒的に”木の葉~”が有名ですね。
これがどの様に使われているのか、それは読んでのお楽しみとします。
(危うくかなりなネタバレを書くところでした)
なんにしても、今では”ことわざ”か”慣用句”のようになった言葉を生んだということは、その奇抜さは群を抜いているといえるでしょう。

第2位 見えない人 (”ブラウン神父の同心”より)

これは、いわば”心理的密室”を描いた作品といえます。
そのものずばりではなくとも、この”心理的に密室=実は密室じゃない”というパターンは、その後の、他の名探偵が活躍する名作にもよく登場します。
まあ、ただ、あまりにこれが有名なために、この可能性を消すような発言を登場人物にさせるのが、お約束になっている所さえありますね。
それほど、影響力があるということです。

第1位 緑の人 (”ブラウン神父の醜聞”より)

実は、この話に出てくる展開が、あるテレビドラマのしょっぱなにそのまま使われています。
名探偵が犯人に対して、初めて疑惑を抱くという場面で。
でもね、私はそれが悪いとは言いません。
そのドラマでは、それが決定打ではないですから。
おそらく、推理小説マニアに対して、”どう?これに気づいた?”という感じで、軽く挑戦してみたのかなと思いました。
とても効果的な方法ですね。
とはいえ、初めて小説を読んだとき、ブラウン神父の反応に「?」となったことは良い思い出です。
彼がなぞ解きをしたときに「ああっ!なるほど!!」って膝を打ちまして、とてもすっきりした気分になりました。
(事件自体は凄惨なものだったと記憶していますが)
つまり、現代のドラマ(とはいえ、もうかなり前のドラマですが)にも使われるネタということは、やはりオリジナリティーにあふれるものだったということでしょう。

さて、第1位と第5位が終わりました。2人とも外国の方でしたね。
実は、残りの3人は日本人です。
まあ、日本語のもののほうが、トリックが分かりやすいですからねぇ。
(シャーロック・ホームズの”躍る人形”なんか見たらわかりますけど)
ええっ!?日本人で3人も名探偵いたっけ?なんて声も聞こえますが、そんな事は気にしないで行きますよ。
さて、栄えある日本人一人目の名探偵は誰なのか?
それは次回の講釈で。

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