私の好きな科学者・技術者 第1位 アルベルト・アインシュタイン

趣味を作ることが趣味の、はしびろこうです。
「私の好きな科学者・技術者」シリーズは今日で完結です。
第1位の方は、今や天才の代名詞にもなっているあの方。アルバート・アインシュタインさんです。
実は私が科学者の道を進むことを決意したきっかけとなった方でもあります。
(ちなみに、科学の道に進むきっかけは、このコーナー第5位のエジソンさんと、”恐竜”でした)

それでは早速。

アルバートじゃなくて、アルベルトなんですね。

しょっぱなから気の抜けた話をしますが。
彼の名前である、Albert Einstein。
ずっと、長らく、読み方は”アルバート”アインシュタインだと思ってました。
でも、アルバートは、英語読みなんですよね。
彼はドイツ人ですから、”アルベルト”がより近い発音なんですよ。
ただし、これは舞台発音というものの様で。
日常会話では、”アルベァト”?の様に発音するそうです。
う~む、奥が深すぎる・・・。
ちなみにEinsteinの方も、”アィンスタイン”の様ですね。
そういえば、大昔にNHKでやっていた「アインシュタイン・ロマン」で、”アィンスタイン”って風に発音していたなぁ。
それでは気を取り直して。

私の好きな科学者・技術者 第1位 アルベルト・アインシュタイン

1879~1955年

主な業績としては、

  • ・揺動散逸定理
    ブラウン運動に発展するものです。
    ブラウン運動というのは、水に浮かべた花粉を観察中に、花粉が破裂して流出した微粒子(でんぷん粒など?)が何もしていないのに不規則な動きをすることで見つかりました。原因は、水分子の熱運動です。
    同様な状況は、気体中の微粒子でも起こります。
    この場合は気体分子の熱運動が原因ですね。
    ※実は私も誤解していたのですが、花粉が動くわけではないのです。
    花粉は大きいので(水分子から見ると、約10万倍)、水分子の熱運動で動くものではないんですね。
    分かっているつもりの事でも、念のため調べておかないといけないという例でした。
  • ・光量子仮説
    光の粒子性に関する研究成果です。
    ご存じの通り、光が波であるかは長年議論されていた議題でした。
    ただ、マクスウェルによる電磁気学によって、電磁波が見つかったことで、可視光はその一部ということで決着がついたかに見えました。光は波、ということで。
    ところが、アインシュタインが光量子仮説を提唱したのです。
    これは、光電効果という現象を説明するための仮説です。
    詳細は省きますが、この光電効果は光を波と考えると、どうしてもうまく説明できない。
    でも、光を粒と考えるとたちどころに解決してしまったわけです。
    そう、あの、天動説では無理やりにしか説明できなかった惑星の動きを、地動説で簡単に美しく説明できてしまったように。
    とにかくこの項量子化説によって、”光は粒であり波である”というある種パラドクス的な状態になり、現在に至るわけです。
    ちなみに、たぶん現在のほとんどの科学者(私のような”元”及び”野良”も含む)は、すでにこの”光が粒であり波である”という状態を、パラドクスと思わなくなっているかもしれません。
  • ・特殊相対性理論
    みんな大好き、相対性理論です。
    多くの人が「相対性理論」といと、こっちの事を言っていることが多いような気がします。
    E=mc2とか、光の速度に近くなると時間が遅くなり物体は縮むとか、光のドプラー効果とか。
    そういったものがこちらの相対性理論から出てきます。
    タイムマシンなんかもこっちの理論をファンタスティックにしたものと考えます。
  • ・一般相対性理論
    みんな大好き相対性理論、なのになぜかちょっと地味な感じです。
    個々から出てくるのは、「光が曲がる」とか「ブラックホール」とかですね。
    しかも使う数学がリーマン幾何学なもので、ちょっととつきにくい。
    そのとっつきにくさが、地味な感じのする理由でしょうか。

アインシュタインの魅力は、その理論から感じる”奇妙さ”

彼の魅力は、彼が発見した理論から感じる”奇妙さ”だと思います。
光量子仮説は、”光が粒であり波である”という奇妙な二重性を。
特殊相対性理論では、エネルギーと質量が等価であるという不思議な同一性を。
そして、時間は観測者によって違う=同時刻は相対的である という違和感のある多様性を。
一般相対性理論では、質量で時空が曲がり(ひずみ)それが重力の源という、謎めいた統一性を。

しかし、数式を順番に追い、理論的に考察していくと、そう考えざるを得ないことがわかってくるんですね。
そして、実験的にも確かめられていくと、どれほど感覚的に違和感を持とうとも、受け入れざるを得ない。
受け入れて、前に進まなければなならなくなるわけです。

科学的考察において、感覚的な直感とか今までの常識というものが、助けになる場合もありますが。
逆にそういったものが真理探究の邪魔になる場合もあるという例になると思います。
そういえば、ガリレオ・ガリレイのところであった、地動説なんかもそうですね

そしてこれ、何も最新物理学だけに言えるわけではなくて。
人文科学的なところの、「基本的人権」とか「平等」とか、今の感覚では当然なものも。
ある時点に発生したもので、それ以前では”たわごと”扱いされていたものだったりします。

多くの場合、そう言った新しい考え方とか概念というものは、迫害される運命にあるんですけどね。
アインシュタインの相対性理論は、案外すんなりと受け入れられたように感じます。
むしろ、熱狂的ですらあったような気が・・・

そういう意味では、彼自身が”奇妙な”魅力を持っていたのかもしれません。

ちなみに、今年はアインシュタインがノーベル賞を取ってから100年目だそうで。

色々なところで企画展をしています。
現在、名古屋市立科学館では、3/20~6/6まで”ノーベル賞受賞100年記念「アインシュタイン展」”というのをしています。
リンク:名古屋市立科学館
今年の夏には、大阪市立自然史博物館で7/17~10/10まで同じく”ノーベル賞受賞100年記念「アインシュタイン展」”というのを行います。
リンク:アインシュタイン展の公式HP、 大阪市立自然史博物館(4/11現在、こちらにはまだイベント情報がありません。)
新型コロナが怖いですが、状況を見て感染対策した上で、行ってみたいなぁ、と思っています。
行くなら大阪、か。でも名古屋はある意味故郷だし、行ってみたい気もするけど・・・

いやいや、その前に一般相対性理論、勉強してみるか?・・・ブツブツ・・・

ということで、今日は終わりです。
”私の好きな○○シリーズ”ですが、次のネタがようやく決まりましてね。
ただ、ほかにもいろいろ書きたいことがあるので、しばらくはお休みかもしれません。

それではまた、次のネタでお会いしましょう。

前の記事:私の好きな科学者・技術者 第2位 ガリレオ・ガリレイ

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