国立科博物館常設展(地球館)

不思議大好きの、まんぼうです。
今回は、初めて“自然科学系の博物館 etc“のネタです。

国立科学博物館 常設展(地球館)

この施設は、地上3階 地下3階(中二階がありますが歴代科学者のレリーフと、レストランです)、他の博物館と比べて非常に充実しています。
さすがは国立の施設だけの事はあります。
ここから、それぞれのフロアを紹介して行きます。
ところで、あなたは”好きな食べ物”を、最初に食べますか?それとも最後まで取っておきますか?
私は、好物は最後に取っておくタイプなので、今回の記事も目玉フロアは最後に紹介します。
ただ、
・今回行ったのが、夏休み最初の日曜日だった。
・特別展「昆虫」が開催中だった。
などの理由で、会場がかなり混み合っていた事と、
・災害クラスの猛暑だった。
・前日の反省会で、ホッピーを飲みすぎた。(初めて飲みましたが、美味しかったです)
・せっかくなので、「昆虫」から回った。
などの理由で、体力を消耗していた事で、そこまで詳細レポートは書けません。
次は特別展のない時にゆっくりいきたいですね。

3階からB1階

3階は剥製がいっぱいあります。
地球には、こんなにも多くの生き物にあふれていたのか、となんか、こう、心にずしっときましたね。
あと、コンパスと言う、親子で楽しむ場所もありました。

2階は、”日本における、科学・技術の歩み”と言う感じですかね。
杉田玄白、平賀源内辺りから、コンピュータまで。
高柳式テレビの模型があったり、本当に宇宙で頑張ってきた人工衛星(*1 SFU=スペースフライヤー)があったり、真空管のコンピュータがあったり。
体力さえあれば、もっと詳しく見れたのですが・・・
*1 SFUは1995年にH-IIロケットで打ち上げられて、色々活躍した後に、1996年に若田宇宙飛行士によりスペースシャトルに回収されて、地球に帰ってきたものです。)
それでは、へろへろになりながらも撮ってきたお宝映像をご覧ください。

これがSFUです。
でもって、

こちらが、スペースデブリが衝突した跡。
つまり、この人工衛星が宇宙にいたという証拠になるんですね。
ロマンです。
あと、このフロアには、「科学技術で地球を探る」というコーナーがあったようです。
ただ、この階に到達することには、かなり意識がもうろうとしていたため、記憶がかなりおぼろげです。
写真も撮っていませんし。
公式HPを見ると、確かにそんなものを見て回ったような・・・そんな気がする・・・今日この頃です。

1階は、「地球の多様な生き物たち」と題して展示がありました。
薄れゆく意識の中で書き起こされたメモには、
”生物の多様性、海の生物から陸上の生物までの一覧。
でも、生命が持つシステム、すなわち<細胞>というものはすべて同じ”
と書いてありました。
恐ろしく多様でありながら、その基本システムは同じ。
生命とはなんと奥深いものでしょう。
もしかしたら、現代社会における問題点を解決するヒントが、このあたりにあったりしないかなぁ、と思ったりします。

そして、B1階。
ここには恐竜の化石がある、らしいのですが、あまりに疲れていてスルーしました。
きっと、他のだれかが詳しく記事にしてくれているでしょう。
(と言いながら、次に行くときは体調万全で、時期も考えて、詳しくレポートしようと心に誓っています。)

B2F地球環境の変動と生命の進化

個人的には、科博のだいご味はB2階とB3階にあると思っています。
地球が誕生してから、46億年。
その間に生命が誕生し、今までに5度の大量絶滅を経て今に至っています。
様々な生命が誕生して、滅んでいく。
まさに諸行無常。
そんなドラマが、このフロアにはぎゅーっと詰まっています。
そこで撮影した写真の一つ、

なぜ、人間が二足直立歩行をするようになったか?の仮説たち。
ちなみに、まだこれだとはっきりはしていないようです。
(わからないことは、わからないと正直に言える。これが科学を信頼できる理由ですね。
案外、”科学的に○○だ!”と思っているものが、専門分野では”いやぁ、そこんとこはっきりしてないんだよね、実は”ってこと、あるようです。)
他には、

裏から見た三葉虫。
なかなかこういった展示って見ませんよね。さすが科博です。
他にもいろいろ見どころいっぱいのフロアです。

B3階 自然の仕組みを探る

そして、科博で最も楽しいフロアと私が考えるのが、B3階です。
ここには、”人類がどのようにして自然をとらえようと頑張ってきたか”が展示してあります。
まあ、入り口付近にある、日本の科学者万歳って感じのところは、さらりと流します。
(じっくりパネルを読むも良し、無視して奥に行くも良し)
その奥にある、なぜか少し暗いところ、こここそが、科博の神髄と私は考えます。
・キャベンディッシュのねじれ秤があります。→重量定数の測定=地球の重さ秤
・フィゾーの歯車(ここでは回転スリットですが)があります。→光速の測定
・モルを体感するコーナーがあります。→同じ1モルでも重さが違うことを体感=原子量を疑似的に体感
・宇宙の歴史のパネルがあります。→ビッグバン宇宙論、インフレーション宇宙論
・霧箱があります。→宇宙線を視覚的にとらえる。
・電子軌道の模型があります。→量子科学の入門
(ちなみに、フーコーの振り子→地球の自転を体感 は日本館の地下にありました)
ちょっとした科学好きなら、おそらくすべて”言葉としては知っている”事です。
しかし、ただ知っているという事と、(たとえ疑似的であったとしても)体感しているという事の差は、大きいと考えます。
そして、その内容が基礎的であればあるほど、初体験時の感動は深いのではないかと考えます。
博物館の役割は様々だと思います。
(学術的な情報・物品の保存から研究というのも非常に大切な役割ですね)
その中には、我々外野に対して、科学の楽しさ・面白さ・奥深さを伝えてくれるというのもあると思うんですね。
そういう意味で、このB3階には、特に科学の奥深さが、それはもうぎっちぎちに詰まっています。
そして、楽しさ・面白さも、その意味さえ分かれば、それはもう、てんこ盛りなわけです。
ただ、いきなり予備知識のない状態で、展示物にあるフリップだけを読んで、その意味を理解するのは難しいのでしょうね。
このB3階は、ほかの階に比べて、ちょっぴり閑散としていました。
また、展示物に興味は持つものの、ほんの少しいじって去って行ってしまってました。
(多分、理解するのがめんどくさくなったのかも)
この辺、何とかならないもんですかねぇ?(10年ほど前に来た時にも、そう思った記憶があります。)

ところで、このB3階の写真がないのはなぜか?
それは、私があまりにもはしゃぎすぎたために、(特にフィゾーの歯車)写真を撮るのを忘れていたんですね。
次の機会には、もっといっぱい写真を撮って、もっと楽しくB3階を紹介したいなと思います。

さて、これにて国立科学博物館の地球館についてのレポートを終わります。
それでは、次の不思議でお会いしましょう。

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