「歩行の起源」が軟骨魚類までさかのぼった! Natureダイジェスト 2018年4月号

不思議大好きの、はしびろこうです。
今回は、生物ネタ。
実は、高校の頃、生物が一番好きだったんですよね。
それはさておき、

歩くって、ほんとは結構大変。でも、水中なら•••

二足歩行は言うまでもないですが、四足歩行だって難しいですよね。
動かす順番が狂ったら、すぐにバランス崩れそうです。
でも、水中なら、浮力かかる分足で支える体重が軽くなるから、そこまで大変じゃないかも。
今回の研究対象、ガンギエイはエイやサメの仲間なんで、当然水中の話です。
だから、陸上に比べれば楽なのかもと思いつつ。

水中なら陸上より楽そうとは言え、それなりに工夫が要りますよ

効率良く歩こうと思ったら、足の動かし方だけでなく、膝の曲げ伸ばしなんかもいいタイミングでしないとダメですよね。
動画を見ますと、実に無駄のない足運びをしています。
二本足ですけどね。
まるで、トカゲの後ろ足の動きの様でした。
しかもこのガンギエイ、大昔からその形態をほとんど変えていないらしいです。
つまり、ガンギエイが発生した頃には、歩行のメカニズムが存在していたのではないかと考えられます。

でも、本当に参考にできるの?

そうなんです。
ガンギエイの足の筋肉群は6つと、現在足を持っている生物に比べて、とっても少ないんですね。
ちなみに、我々は何百という筋肉群を、歩行のために使うそうです。
そんなので、我々の歩行の仕組みを研究する材料ななるかと思ってしまいます。
でもね、ガンギエイの「無駄のない足運び」を考えると、基本的な仕組みは変わらないんじゃないかと思えます。
「神経ネットワークの配線の仕組み」と書いてますが、要するに、足運びの制御方式ということでしょうか。
一旦、ガンギエイの歩行が我々の歩行のモデルに使えるとなれば、帰って関与する筋肉群の数が少ない事は有利となります。
ですので、今後、ガンギエイの歩行が、我々の、その前に陸上生活に移行する段階の魚類の歩行と、どう同じで、どう違うかを解明することになるのでしょうね。

研究そのものが面白いのはわかったけど、何か直接的に役に立つの?

役に立つかどうかというのは、個人的にはそれ程重要ではないと考えます。
が、役に立つならその方がいいですよね。
で、この研究の今後の展開として、どんなことが考えられるか?
論文によると、
歩行に関する神経を損傷した人の治療や、歩行機能を損なう様な神経障害の治療に役立つのではないかと期待されているそうです。
私個人としては、更に高性能な二足歩行ロボットの開発なんかにも応用がきかないかな、と思います。

それではまた、次の不思議でお会いしましょう。

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