大阪府立弥生文化博物館の「沖縄の旧石器人と南島文化」に行ってきました。

心は少年、姿はおっさんの、まんぼうです。
うーん、今回の枕もいまいちかなぁ
さて、実は大阪市立自然史博物館の「瀬戸内海の自然を楽しむ」に先立って、この前の土曜日に、大阪府立弥生文化博物館に行ってきました。
お目当ての展示がこちら、
沖縄の旧石器人と南東文化ポスター
港川人というのは聞いたことありますが、一体”いつ”、”どの教科で”と言うのがおぼろげでした。
先程調べてみたんですが、どうやら歴史の授業で習ったらしいですね。
どんなことでも、新しく知ると言うのは楽しい物です。
さて、今回訪れました、大阪府立弥生文化博物館さんですが、これから行ってみようという方に二つアドバイスがあります。
1. 最寄り駅の出口は東側にしかなく、目指すべき方向は、南西です。
もっと詳しく言うと、”南に行ってから西に曲がる”です。
ホームページでは”西へ600m”とありますが、駅から真西に向かおうとすると、心が折れるでしょう。
(私は折れました。そしてひきかえしました)
2.. 飲み物を用意して下さい。駅前のスーパー(玉出)がラストチャンスです。そこから目的地の間に給水ポイントはないと思って下さい。
あとは、グーグルマップを便りに進むと途中、急に道が狭くなったりするかもしれません。
でも、自分を信じて突き進んで見て下さい。
突然開けた視界の向こうに、目的地があるかもしれません。
まあ、スマホ片手に行けば何とかなるでしょう。
また前置きが長くなりましたね。
そもそも、旧石器時代の事を研究する上で問題となるのは、”遺物が出にくい”ということのようです。
特に、骨が。
日本は火山灰がたくさん降っているために、土壌が酸性に傾き、骨が残りにくいんだそうです。
でも、その点沖縄は石灰質(サンゴが主成分だからでしょうか)なので、アルカリ性のため、骨が残りやすいんですって。
そういうことで、沖縄の旧石器時代の遺跡からは、けっこう骨が見つかるようです。
そうして見つかっているのが、港川人。
お顔をズームしてみますと、
港川人写真
こんな感じで、結構イケメンではないでしょうか?(少しうらやましい)
特徴としては、
・太ももが長くて太い。
・それに比べると、脛は短い。
・上半身はきゃしゃな感じ。
・お顔は、案外顎がほっそりしている。←これが本州の縄文人との大きな違いのようです。
昔は港川人が本州の縄文人とつながっていくと考えられていたようですが、今では上のような特徴から、独自に発展していったのではないかとみられているようです。
で、沖縄と言えば”海”ですよね。
海にはいっぱいお魚や貝がいます。
陸を見れば、小さな動物もいっぱいいます。結構簡単に捕まえられそうなやつが・・・
ということで、そんなに頑張って狩猟しなくても大丈夫だったようで、石器が必要なかったんだとか。
農耕にして、もそんなに必要に迫られなかったんでしょうね。結構遅くまで狩猟採集でやっていたようで。
でも、いずれ来るのが農耕時代。
そしてそれが貧富の差を生み、戦争に突入してゆく・・・
人類の悲しいさだめなのでしょうか。
そうして発展していく沖縄ですが、案外他地域との交流もあったようで。
例えばこちら
旅をした土器片
模様が東北地方で見つかる土器と同じものなんだそうです。
しかも、その土を最近調べたところ、西日本によくある粘土だそうで。
とすると、東北から技術(or人)が西日本にやってきて、そこで作った土器(もしくは一緒に人も)が沖縄にやってきた、ってことになりますかねぇ。
いやぁ、ロマンたっぷりです。
他にもローマのコインだのオスマン帝国のコインだの、いろいろ説明の難しそうなものが見つかったりするそうで。
まあ、いろいろロマンたっぷりなわけです。
で、今回偶然、学芸員の方の説明を聞くことができましてね。
沖縄には、”最新の発掘現場を見ながらお茶を楽しめるカフェがある”という話を聞きまして。
いつの日かいってみたいなぁ、と思ったわけですよ。
今回はちょっと用事があって、常設展がまったく見られなかったので、近いうちにもう一度行くつもりです。
その時は、”古代人の胸毛”を、きっと買うですよ。(注:沖縄産のもずく、だそうです)

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