スターリングエンジン 顛末

さて久々に”科学の心”のジャンルで投稿です。
今回は六角橋商店街の未来図鑑で特等があたってもらった、スターリングエンジンについてです。
これは外燃機関という動力で、外を暖めたり冷やしたりして動力を得るタイプのエンジンです。
今回はエンジンの下に置いてあるカップにお湯を張って、これをエネルギーとして回しています。
ただし、実際に回るまでには苦難の道のりがあった訳で・・・
まずは組み立て。
説明書通りに慎重に行いました。
この装置では、空気漏れが不具合原因となる場合が多いと思ったので、ねじは均等に締めていくことに神経を使っていました。
あとは、シリンダーの動きがスムーズかどうかなど、気をつける点は結構あります。
2時間ほどかかって(途中15分ほどの小休止をとって)組み上がったので、ポットのお湯をカップに入れて準備OK
(しかし、ここに罠が。お湯が朝沸かした物だったので、少し冷めていました。これが後々問題に・・・)
カップの上にエンジンを置いて、2分待って、スタート!
スターリングエンジン失敗1
このときは、
”最初から回るもんじゃないだろう。
多分リーク(空気漏れ)してるんだろうから、ねじをまし締めしてやればいいさ。
特にダイヤフラムの所かな。フムフム、やっぱりちょっと緩い感じだし。・・・”
なんて感じで、余裕だったのですが。
まし締めも終わり、組み立ても済んで、今度こそ回るだろうと2回目のチャレンジでしたが。
スターリングエンジン失敗1
やはり回らない。
シリンダー自体のリークか、はたまた何かほかに原因があるのか。
円盤の回転(=シリンダーの上下)自体はスムーズなのだから・・・
と、眉間にしわを寄せてしばし黙考。
と、妻が一言
”お湯が冷めてるんじゃないの?”
ふむ?お湯が冷めている??
確かにエネルギー源であるお湯が冷めていたらパワー不足で回らないのは当然だし、この2回の失敗ともなんだか回ろうとしながら回りきれていない雰囲気もある。
よし、やかんで沸騰させた直後のお湯を使ってみて、それでダメならもう一度考えよう。
と、挑んだ3回目。
祈るような気持ちで円盤を回転させると、
スターリングエンジン成功
回りました。力強く。
ぐんぐん加速する感じで、気分も急上昇です。
後でよくよく読むと、温度差が20度必要なのだそうです。
確かにそれよりは冷めていたように思うので、はじめからそれが原因だった可能性もあります。
結局1時間ほど回り続けた後、ほとんど止まってしまった状態でお湯の温度を測ってみると45度でした。
外気温が28度だったので、まずまずの性能でしょう。
後は、このエンジンを使って何をするかですな。
モーターとダイオードを使えばちょっと面白い物が出来るかも。
また時間のあるときにカスタマイズするとしますか。

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