鳥類、とっても好きなんですよ。だからカラスも結構好きなんですね。

元々、生物が好きで研究者を目指しましたので。
生き物全般は好きな方です。
嫌いな生き物は、「毒を持っているもの」
毒蛇とかハチとかは、嫌いというより苦手(怖い)です。

そういう中で、鳥類はとっても好きな部類でして。
上野動物園や神戸動物王国のハシビロコウとか。
幼いころに見たフラミンゴとか。
そういえば、子供のころにセキセイインコを買ってましたね。

そういう事で、カラスも結構好きなんです。
なかなかの嫌われ者ですけどね。
中学から高校のあたりで「カラス使い」を目指していたりしましたし。

カラスが好きな理由は、「頭がいいから」

なぜかわかりませんが。
私は俗に「賢い」といわれる生き物が好きです。
犬とかイルカとかクジラとか。
最近ですと、ネコもなかなか賢いようで好きになりました。

で、鳥の中で賢いと言われるのが「カラス」です。
まあ、その賢さが悪い方向に出ることで、「やっかい」となるんですけどね。

都市伝説かもしれませんが、
・カラスは人を見分けて態度を変えている。
・カラスは人の言っていることを理解している。
というものから、
・カラス除けについて、すぐに無害と理解して慣れてしまう。
・「遊び」をしている。(風乗りや電線ぶら下がり)
というものまで。
カラスの賢さを表す逸話は数知れません。

しかし、どうやらそれだけではないらしく。

DISCOVER 2021年 9・10月号 Crows-They’re Just Like Us!より、カラスの驚くべき能力について。

DISCOVERの2021年9・10月号で”Crows-They’re Just Like Us!”、私が拙い役をしますと「カラス – 我々人類との共通点とは?」という感じですが。
ここで驚くべき事実が明かされます。

何と、
「カラスは、我々人類やその近い仲間である霊長類のごく一部にしか見られない思考レベルが観察される」
という事です。
さらにその上、
「カラスは、知覚的思考が見られ、問題解決のために過去の実体験から解決策を導き出すことができる」
そうです。

何かを体験し、その結果をもとにして目の前にある課題について考え、解決策を練る。
これが示すのは、「流動的な問題解決能力がある」、という事ですね。

DISCOVER 2021年 9・10月号 Crows-They’re Just Like Us!より、カラスの「技術の発展」

この流動的な問題解決能力は、「技術の発展」をもらたします。
問題に直面し、それを解決し、その結果をフィードバックし、次の問題に対するより効果的な解決法を考える。
こうして技術は発展していきます。

実際にニューカレドニアのカラスでは、カラスたちが道具を使用するという事が広まっているだけでなく、その使用する道具がだんだんと洗練されてきているとのことです。
捕まえにくいところにいる虫を捕まえるためのクシを、その虫がいる状況に応じて探り用の針にしたり、フック状にしたり、鋭い槍状にしたりしているようです。

これ、石器が打製石器から磨製石器に変化していく過程と似てませんか?
石器も斧上の物から小型ナイフ型のものまでバリエーションがあるのと似てませんか?
まさに文明の発達の原型のような気がします。

もし、このノウハウが個体を越えて伝播すれば、もしかしたらそのうちにカラス文明が誕生するかもしれませんよね。
私が思うにそのためには、何かしらの言語が必要になりますが。
そういえば最近、変わった鳴き声のカラスが増えたような気がしますから、案外すでにカラス文明誕生していたりして・・・

最後の方は完全に私の主観と願望が入っていますけど。カラスの生態はなかなか面白いですね。

最近では猫語を翻訳するアプリとかが流行っています。
犬語の翻訳機もありましたね。
この調子でいけば、カラス語の翻訳アプリがそう遠くない未来に出来ないでしょうか?

ただ、彼らの言葉がわかったところで、

「おいそこのでっかいやつ。いつもしんどそうに歩いていてかわいそうだなぁ」
とか、

「おいにいちゃん。そんなしけたツラしてないで、俺っちみたいにふわふわと生きてみたらどうだい?」
とか、

聞いてしまったら、彼らがうらやましくて仕方なくなるかもしれないなんて思ってます。
反対に罵詈雑言を浴びせられていることがわかって、一層嫌いになる危険もありますけど。

ということで、今日はこのあたりで。
これからもDISCOVERから面白いネタを仕入れて私なりにご紹介したいと思っています。

それではまた、次のおもしろ不思議でお会いしましょう。