日本における「電気自動車」電気自動車の未来は暗いのか?

※ DISCOVERというアメリカの科学雑誌(多分高校生あたりの人向け)の2022年11・2月号にあった「次世代の輸送I」の中の「電気自動車」を読んだ感想です。
※ noteに投稿した記事を、手直ししています。

「日本における電気自動車の未来は暗い」と書きましたが、別の見方はできないものか?

「日本における電気自動車の未来は暗い(絶望的?)」と書きました。
これ自体は、今でもそうだと思っています。
見えているところだけを見れば。
ちょっと具体的に見て行ってみます。

「政府の能力」については、2022年現在で何ら具体的な政策が見られないことから。

電気自動車に関することはCOP26が根拠になっているようです。
これは2021年11月ごろに締結された国際会議のことです。
その前身として京都議定書やパリ議定書が存在するわけです。

こういう試みは1990年台から行われてきたわけで。
2022年の時点で有効的な政策を2つも決定したアメリカ、それ以前から有効策を作っていたEU。
それに比べて、日本では目立った政策は聞いていない。
これが「絶望的」と考えた根拠。

でも、一応政策の方針は作っていました。

日本でも方針は決まっていて。
「2035年までに乗用車の新車販売で電動車100%」
何ですね。世界と足並みは揃っています。
そして、その予算として2022年度にはかなりの金額を用意していたとのこと。

補助の方向は2方向。
1. 電気自動車(だけではないのですが)購入時に補助金を出す。
2. 充電スポットの拡充
ですね。
特に充電スポットは
・急速充電のものを高速道路のSAなどの緊急充電用
・普通充電のものは集合住宅の駐車場や会社の駐車スペース
という割り振りもあって、まさにそれでいけそうな感じです。

あとはただ、目に見える成果を出すだけなんですがね。
まあ、日本という国はその部分が苦手なのかもしれません。
少し不安ですが、その手腕に期待してもよいのかもしれません。

「国民の現状把握及び将来予測力」についてはYahooコメントの内容で判断しました。

電気自動車に対して、メーカーなどが遅まきながら対応して行っているというニュースにに対して。
多くのコメントがあったのですが。
それがまた、電気自動車に関する反対意見ばっかりでして。

現状として、日本は世界(アメリカ、EU)と歩調を合わせて電気自動車化を推進するしかないのですから。
・個人的に電気自動車が嫌いだろうが。
・電気自動車に低炭素社会の実現に対する有効性がなかろうが。
・電気自動車よりもっとよい手段があろうが。
そんなものは寝言の部類に入るわけですね。

で、Yahooコメントにその辺りの「もう、電気自動車化をするしかないのだから、そこに文句を言っても仕方がない」ということが全く見えなかった。
だから、国民に予測力や現状把握力がないと判断したのですが。
果たして、Yahooコメントでそれを判断してもいいのでしょうか?

Yahooコメントはもしかすると「ノイジー・マイノリティー」かもしれません。

ああ言ったコメントが世論を代表することもあるのですが。
反対に「声だけでかい、少数意見」ということもあるんですね。
もしそうだった場合、「声なき多数派」の考えを推察していかなければなりません。

そういうとき、あまり確度は高くないのですが、一つの方法があると思っています。
それは「自分はどうか(またはどうだったか)」を考えること。

私自身、Discoverの記事を読むまでは、電気自動車についてどう思っていたかと言いますと。
電気自動車でもエンジン自動車でも、どっちでもいい
と考えていました。
「使いやすければそれでよい」
とね。
そういう考えの人が、「日本も遅まきながら電気自動車で頑張っている」という記事を読んだらどう思うか?
多分「ああ、頑張ってね。使えるようになったのなら買うかもしれないから」って思うでしょうね。
つまり、コメントは残さないですし、賛成も反対もどちらにもならないでしょう。

つまり、あの記事について、コメントを残さなかった人が「声なき多数派」だったのではないでしょうか。
そうであれば、電気自動車普及に関して、大多数の人はプラスにもマイナスにもならないわけです。
ということは、私も含めた国民の大多数に絶望的になる必要はないわけですね。

ただ、私が「日本において電気自動車について全然盛り上がっていない」と感じていることは事実。それはなぜか?

最大の原因は、「周りで電気自動車を見かけないから」

なぜ私が「日本で電気自動車が盛り上がっていないと感じるか」と言えば、すごく単純でして。

「周りで電気自動車を見かけないから」

だからです。

あるデータによると、電気自動車の新車販売台数は、前年比ではここ数年大きな伸びを示しているようです。
が、新車販売台数における電気自動車の割合でいうと、2022年1〜9月でたったったの1.51%。
「大きく伸びて」いながら「たったの1.51%」ですから、そりゃ私の身の回りに電気自動車がなくて当然ですね。

では世界的に見るとどうなのか?というと、やっぱり日本の伸びは他国に比べて低いものです。

少し面白いサイトを見つけたので、こちらを参考にしていただきましょう。
かなり下の方に、いろいろな国の新車販売台数における電気自動車のシェアに関するグラフがあります。
グラフの形だけでなくて、縦軸(シェア)の目盛り間隔に注意していただくとして。

日本がずっと1%くらいなのに対して、ヨーロッパ各国では20%越えが普通になってますね。
日本の次にシェアが低いアメリカでも、2021年に5%くらいになっています。
明らかに、日本は置いてけぼりを食らっている感じです。

なぜ日本では、ここまで電気自動車が敬遠されるのか?私が電気自動車を買おうと思わない理由から推察してみましょう。

そもそも私自身、車を買うとしても電気自動車は選択肢に入りません。

いきなり一般論を考えるのは難しいので、各論から攻めていこうというは、ある意味推論を進めていくセオリーではあると思います。
そして、各論として「自分」が一番わかりやすいですね。

ここで、私が電気自動車を買う意思があるのであれば、ちょっと考える方向を変えなければなりませんが。
私が現時点で自動車を購入するとした場合、電気自動車は選択肢に入りません。
ちょうど良いということで、「なぜ私は電気自動車を買おうと思わないか?」を考えてみたいと思います。

ということで、その2では私が電気自動車を買おうと思わない理由(もしくは理由だったもの)を取り上げつつ、現状はどうなのか?本当はどうなのか?というところを掘り下げます。
その過程で、「どうすれば購入車種に電気自動車が入ってくるのか?」が見えて来ればと考えています。

次の記事:電気自動車とエンジン自動車を比べてみたら、思った以上に電気自動車が負けていた。

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