国立科学博物館 特別展 「昆虫」

不思議大好きの、まんぼうです。
お盆休みですからね、記事を連投していきましょう!

今回は、国立科学博物館で開催中の特別展「昆虫」についてのレポートです。

ああ、あの香川照之さんがオフィシャルスポンサーを務めていらっしゃるアレね/そうです。ホームページにも動画が乗っていますね

昆虫・・・多分、多くの子供がたとえ一時的であったとしても、一度は夢中になったことのある分野でしょう。
1.きれいな昆虫も多い
チョウやカナブンなど、きれいな色をしているものも多いですね。
そういえば、玉虫厨子はタマムシの羽を使っていた(現在ではほとんど失われている)ことで有名ですよね。
2.形がかっこいいものも多い
カブトムシ、クワガタ、トンボも。
もはや、説明の必要はないでしょうね。
3.変わった・面白い形や仕組みを持つものも多い。
アメンボ、なぜ水に浮いているんでしょう?
あと、擬態をするものもありますよね。
枝にそっくりな、ナナフシ。
日本のものではありませんが、木の葉そっくりのコノハムシ、コノハチョウ。などなど。
4.きれいな鳴き声のものも多い
コオロギ、ススムシを筆頭に、秋の夜といえば虫の鳴き声と相場は決まっています。
セミだって、ちょっとうるさいですけど、夏を彩る鳴き声ですよね。
きっと香川照之さんも、少年時代に昆虫の魅力に取りつかれて、夢中になっていらっしゃったのでしょう。
そして、いまだその情熱は冷めず、というところがうらやましくもあります。

一般論はよくわかった。で、この特別展の売りは?/なかなか一言では言いにくいのですが・・・

まず最初に。この特別展は、標本が主体です。
つまり、生きている昆虫は、私は見ませんでした。(もし、いたのであれば私が見逃しています。)
しかし、その標本の数が圧倒的です。

こちら、ツノゼミの標本、なんですが、実物が小さいので拡大図とともに展示してありました。

これは、変わった形の昆虫の標本、なんですが、やっぱり実物が小さいので拡大図付きです。
それらを一つ一つじっくり見る時間は私にはありませんでした。(常設展も見たかったので)
ただ、その標本に込められた情熱のようなものは、ひしひしと伝わってきました。
熱い情熱を感じる標本としては、こちらなど、どうでしょう?


100年くらい前に神戸で貿易商を営んでいたイギリス人が収集した日本の甲虫コレクション。
きちんと整理されたものが200箱以上もあったそうです。
ね?情熱的でしょ?
あと、巨大模型もグッときましたね。
特にこちら

セミなんですが、腹側に鏡を置くことで、背中とお腹の両面を見ることを可能にしていました。
ちょっとしたことなんですが、ありがたい配慮ですよね。
また、標本の中には”ホロタイプ標本”という、基準となる標本が”世界に1個だけ”あるんですね。
今回はヤンバルテナガコガネのホロタイプ標本が展示されていました。

ふむ、つまり標本を展示してあるだけなのかい?/そんなはずないでしょう!

勢いで”!”をつけました。
昆虫に関するこれまでの研究成果や、最新学説、最新手法が惜しみなく展示してありましたよ。

例えば、昆虫の多様性(例えば、エサの違いによる口の形の変化など)や、最近分かってきた*1 光に集まる性質についての学説などですね。
あと、”*2 ナノスーツ法”という、新しい電子顕微鏡観察法もありましたね。
どうです?なかなか奥深いでしょ?

*1
昆虫が光に集まる性質について、エッジ理論というのが紹介されていました。
エッジ理論は、”昆虫は紫外線と緑色光の境界に集まる性質がある。これが光に集まるように見える”という”ということのようです。
*2
ナノスーツ法というのは、特殊な操作をすることで、昆虫試料の状態を変化させずに電子顕微鏡で観察する方法のようです。
今までは、乾燥させた試料を使っていたので、乾燥過程で形が変化していたんだそうです。

奥深いのは十分理解した。他にはどんなものがあるんだい?/昆虫採集のノウハウがありますよ

昆虫採集における心構え、道具とその使い方、なんかの展示があったと思います。
”思います”という表現なのは、
・人がいっぱいだった
・常設展も見るつもりだった。(しかも隅々まで)
・訪れたのが7/22、猛暑が始まったころで、体も慣れていなかったし、しんどかった。
・前日の、博物フェス打ち上げでホッピーを飲み過ぎた
などの理由で、このコーナーはスルーしたからです。

とにかくもりだくさんの内容です。
夏のうちに行くのもいいのですが、もう少し涼しくなってからでもいいかもしれません。
特別展 「昆虫」は10/8までの開催です。

っと、博物館情報もここで一区切りですね。
次はどんな不思議をご紹介しましょうか。

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