はじめての<超ひも理論>~宇宙・力・時間の謎を解く 河合 光 著 講談社現代新書

不思議大好きの、まんぼうです。
最近、自然科学系の本を読むのにはまってましてね。
ただ、1回読んだだけでは、感想が書きにくいので、何度か読んだ後に皆様に、順番にご紹介していきたいと思っています。
今回のお題は
はじめての<超ひも理論>~宇宙・力・時間の謎を解く 河合 光 著(講談社現代新書)
です。

そもそも、「超ひも理論」とはなに?

この世界は、”つぶ”ではなくて、”ひも”でできている、とする考え方です。
そのまんまですね。
でも、そうなんです。
ひも理論までは、
原子→電子と原子核→(原子核の中身が)陽子と中性子→クオーク
という感じで、すべて”つぶ”なんですね。
ついでに言うと、光も”つぶ”と考えてます(もちろん、波の性質を持っていることも忘れてはいけませんが)
でも、実は”つぶ”のまま考えていくと行き詰るみたいですね。最後の最後で。
実際、現状として行き詰ってるっぽいです。
そこを突破する秘策として、”ひも”を考えるようですね。

じゃあ、「超ひも理論」はどの辺までうまくいってるの?

う~ん、難しいですねぇ。
この本が発売された時点(2005年)では、ようやく自然な形で時空を表現できるらしいことが分かったようです。
wikipediaを見てもそこから大して進んでなさそうですねぇ。
最大の弱点は、”観測や実験事実を説明するに至っていない”ということ。
アインシュタインロマンを見た方ならわかると思いますが、かのアインシュタインも一般相対性理論を考えているときに、最後の最後で”現実との接点”を見つけようとしました。
まあ、皆既日食時の太陽に近い星の観測とかですけどね。(あと水星の近日点移動とか)
これができて、初めてその理論に説得力が出てくるんですよねぇ。

じゃあ、この本は何が書いてあるの?

どうして、”超ひも”なんてものを考えるようになったか?という所から、超ひも理論がどのように発展してきたか、を書いています。
ですので、真ん中あたりで、相対性理論・量子力学の後から現在までの物理学の流れが、かなり詳しく書いてあります。
ゲージ理論や大統一理論、量子色力学なんかも、それなりに詳しく書いてありますね。
ただし、読む側にある程度の予備知識がなければなりません。
少なくとも、相対性理論と量子力学の基礎くらいはわかってないとだめですね。
(わからないという方は、アインシュタインロマンを見ましょう!)

じゃあ、この本は買いってことでいいのかい?

はい、いいですよ。
ただね、少し残念な点もあるんです。
それは、
電子書籍になってない・・・
ってこと。
紙の本ってかさばるでしょ?
だから、私はhontoという電子書籍サイトを使ってましてね。
まず、・ジュンク堂や丸善で紙の本を買います。 ・読んで理解したら紙の本を売り、電子書籍を買います。 その時読割50というものの対象となっていると、5年間は電子書籍が半額になるんですね。
でも、この本はそれができない・・・
いつか電子版が出てくれることを、切に祈っています。

ということで、いきなりチャレンジするのは危険ですが、それなりにベースを固めてからであれば、とても分かりやすく書いています。
(ちなみに数式は少なめですが、出てきます。)
力試しに読んでみるのもいいのではないでしょうか。

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