宇宙は何でできているのか ~素粒子物理学で解く宇宙の謎~ 村山 斉 著 幻冬舎新書

不思議大好きの、まんぼうです。
長い長い出張から戻って、またすぐに出張に出る合間に書いています・・・
もう少し、余裕があったらいいのになぁ・・・

さて、”まんぼうのごとく”の自然科学系カテに新しいサブカテゴリーができました。
”自然科学系書籍”です。
今までに読んだことのある、または、最近買って読んだ、自然科学系の書籍についてレビューしていきます。

最初の1冊に選んだのは
村山 斉 著 「宇宙は何でできているのか ~素粒子物理学で解く宇宙の謎~」
です。
この本は、私の友人の一人に教えてもらった本です。
きっかけは、”重力波検出!”のニュースです。
その際に、クオークなどの素粒子についての本として教えてもらいました。
その時は図書館で借りて読んだのですが、最近になってまた読みたくなりまして。
どうせなら買ってしまおうということで、この間買っちゃいました。

「宇宙は何でできているか」 の特徴

この本の特徴として、”現実とうまくリンクさせながら、少しずつ最新宇宙論を進めていく”というところですね。
ボイジャーの話や、カミオカンデの話・・・おそらく皆さんがそれなりに知っている”現実”と、物理学をうまいタイミングで結び付けています。
そのおかげで、読者としては、【地に足を付けた感覚のまま、最新物理学の世界を旅できる】わけです。
そして、その安心感が、読者に【前に進む勇気】を与えてくれる、それが読み進めるパワーになるのです。

前提となる知識

前述したとおり、読者はうまく前に進むパワーをもらいつつ読み進めますので、特別に知識がいるというわけではありません。
ただ、以下のことは知っていたほうがいいでしょう。
・光が波と粒の両方の性質を持っている。
・すべてのものが、波の性質を持っている(物質波)
・原子は、電子と原子核でできている。さらに原子核は、陽子と中性子でできている。
もう少し、頑張って以下のことを知っておくと、さらに楽しめると思います。
・量子力学のちょっとした知識
・特殊・一般相対性理論のちょっとした知識
実は、このあたりのことを一度に学べる教材がありまして。
それは、「NHKスペシャル アインシュタインロマン」というドラマです。
全6話で、確か20年以上前のものなのですが、非常に腑に落ちる形で量子力学と相対性理論を学べます。

読み進めるコツ

これまでにも言っているように、特に読み進めるのが苦痛になることは少ないと思います。
ただ、いっぱい名前が出てきます。
クオーク(アップ – ダウン、チャーム - ストレンジ、トップ - ボトム)
レプトン(電子ニュートリノ - 電子、ミューニュートリノ - ミューオン、タウニュートリノ - タウオン)
ここまではフェルミオン。
ボソン(フォトン、グルーオン、Zボソン、Wボソン)
ここでひるんではいけません。
ほら、SF小説でも、歴史小説でも、いっぱい人名が出てきますよね。
あれだと思えばいいんです。
例えば、フェルミオン一派のクオーク家のアップとダウンと・・・
みたいな感じでしょうか。
よく、歴史小説なんかでは、巻頭に人名リストがあったりしますから、自分でそのリストを作るといいかもしれません。
(自分で書いていて、我ながらナイスアイデア!と思っています。多分、単語帳みたいなもので作ってしまうかもしれません(笑))

最新宇宙論・物理論の書籍を読もうと思うときに、まず読むべき1冊でしょう

本当は高校物理の参考書とか、大学教養課程の物理系教科書とか、そういうのを読んだほうがいいのかもしれませんが。
でも、あなたが、その道の専門家を目指すというのでなければ、この本などから入るのがおすすめです。
実は、そのほかにも、オススメの書籍(映像)があるんですけどね。
それは、また今度ご紹介します

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