翼竜はうまれてすぐには飛べなかった? Natureダイジェスト 2018年3月号

不思議大好きの、まんぼうです。
今日は、またまた恐竜ネタ。(最近、なんだか多いような気がします)
まあ、本当は翼竜は恐竜じゃないんですが、そう硬いことは言わないでおきましょう。
翼竜は恐竜の親戚、くらいに考えて。

翼竜は生まれてすぐ飛べたのか?

というのが、どうして重要なのか?
私が考えてみますに、”翼竜が子育てをしたのか?”という問題があるからではないでしょうか。

今回中国で、前期白亜紀に生息していたと考えられる翼竜”ハミプテルス・ティアンシャネンシス”の卵の化石が、大量に見つかったそうです。
しかも、その保存状態がよかったために、卵の中のヒナ(と、ここではあえて呼びます)の骨格が残っていたようです。
その卵の中のヒナの化石を調べてみますと、

・後ろ足はとっても発達していた。
・でも、前足(=翼)はあまり発達していなかった。

ということが分かったようです。
つまり、ヒナは ・地面を走ることはできたが、飛べなかったのではないか? という結論になったそうです。

飛べないヒナは、どうやって成長したのか?(筆者の想像)

ここからは私の想像ですが、飛べないヒナが成長するためのシステムは、次の2通りではないでしょうか。

1.大地を駆け抜けて獲物(まあ、植物かもしれませんが)を狩る。
これは普通の爬虫類の成長過程ですね。
彼らは、卵から生まれた瞬間より、厳しい生存競争を生き抜かなければならないのです。

2.飛べるようになるまで、親に面倒を見てもらう。
これは、哺乳類や鳥類で見られる成長過程ですね。
巣立ちの時まで、親に面倒を見てもらうわけです。

この翼竜は爬虫類寄り?それとも鳥類寄り?

最近買った恐竜本でも、またこの間見てきた大阪自然史博物館の”恐竜の卵展”でも、恐竜は
・爬虫類から鳥類の間
ということになっているようです。
特に”恐竜の卵展”では、初期のころの恐竜は卵を産みっぱなしにしていたが、だんだん抱きかかえて守ったりするようになり、ついに温めてかえす様になった(まるで鳥ですね)、と説明していました。
後期白亜紀に生息していた、トロオドンがそうみたいです。
今回の翼竜は、前期白亜紀ですから、まだ、卵を温めるようになるには時期的に早すぎるかもしれません。
でも、親が面倒を見る、くらいなら、やっててもいいんじゃないかなぁっと、ちょっと期待したりしてます。

ちなみに、生まれた時から飛べたと思われている翼竜もいます。

別の翼竜なんですがね、去年発表された2種類の翼竜については、卵からかえった直後のヒナが、十分飛べるだけの骨格を持っていた、という報告があります。
でもねぇ、その翼竜はどの時代のものなんでしょう?
シンポジウムで発表された、ということは、まだ論文にはなってないんでしょうか。
数か月後に、”実は翼竜は卵から孵った直後に、スイスイお空を飛んでたんだぜぃ”っていう論文が出てきたら、それはそれで楽しいことになりそうです。

去年は、夏に恐竜展がありましたし、今年は春から恐竜の卵展をやってます。
これは、今年も楽しい”恐竜イヤー”となるということなのでしょうか?!
今からとっても楽しみですね。

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