重力波源を光で観測 Natureダイジェスト2017年12月号より

不思議大好きの、まんぼうです。
いやあ、心と体の調子が治ってきますと、もともと好きだったことをしたくなります。
逆に、今まで好きだったことが、楽しくできなくなったら、注意信号だそうです。
(ひどい場合は、そのままうつ病などになるそうなので気を付けましょう)
それはさておき、

重力波の源を、光でも観測できた!

との報告が、2017年のNatureダイジェストに載っていました。
重力波が直接観測されたのは2016年。
私も2016年の2/16に”【緊急特集】ついに重力波をつかまえた!?”として紹介しました。
この際には、ブラックホール同士の合体による重力波の検出で、この場合、電磁波(つまり光)で観測するのは難しい層です。
しかし、今回は中性子同士の合体による重力波を検出し、その1.7秒後にNASAの運用するフェルミガンマ線宇宙望遠鏡により、同じ位置からの弱く短いガンマ線バーストを確認したそうです。
で、これの何がすごいかというと、

やっぱり、重力波も光の速さで伝わるんだね

ということが確認できたんです。
1916年にアインシュタインにより予言され、1974年にはほぼその存在は確実視され、2016年にその存在が観測された重力波。
でも、それが本当に光速で伝わるのかという確証が得られていなかったんですね。
だって、重力波と一緒にやってくる光を捕まえられなかったので。
最初に観測されてからすでに2年。
その間、重力波の観測は4例あったそうですが、すべてブラックホール同士の合体によるものだったらしく、お供の光が見えなかったそうです。
でもね、今回お供の光(ガンマ線)が観測できたので、
・重力波も光の速度で伝わる=アインシュタインは正しかった
というのがわかったわけです。

で、重力波の観測がどんどん進んできますと何が楽しいかというと、

宇宙の起源がわかるかも!?

ということなんだそうです。
というのも、電磁波(光)は遮るられる場合があるんですね。
普通に物体があれば通りませんし、重い物の付近では曲がりますし、ブラックホールがあればそこに吸い込まれますし。
でも、重力はそういうの関係なく伝わっているはずなんです。
ということは、今まで見えなかったものが見えてくるかも?
ということなんですね。

日本もKAGRAでがんばろう!!

日本もKAGRAという施設を建設中です。
確か、この前、KAGRAで使うサファイアの鏡ができたとか、ニュースで見た気がします。
ぜひとも、何か楽しいニュースを発信してくれないかなぁと、今から楽しみです。

役に立たない研究でも、エキサイティングならいいのでは?

なんだか、科学といいますと、人の役に立つことが重要って雰囲気がありますよね。
でも、”ただ単に面白い”、”とってもエキサイティング”というだけの研究が、もっと応援されてもいいと思います。
テレビで、お笑い番組を見てみんなが楽しむように、エキサイティングな発見を聞いてみんなが興奮する世の中だといいな、と。
オリンピックの選手をみんなで応援するように、科学者をみんなで応援するような雰囲気になればいいな、と。
なかなか難しそうですけど、そんな夢を抱いていたりします。

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