大阪市立自然史博物館 「恐竜の卵 恐竜誕生に秘められた謎」

不思議大好きの、まんぼうです。

とっても長い間、深い、深い闇を歩いていました。
まあ、何とか出られたの、ほっとしているところです。
まあそれはさておき。

昨日、大阪市立自然史博物館で開催中の、「恐竜の卵 恐竜誕生に秘められた謎」に行ってきました。
恐竜・・・少なくとも私にとって、理系の大学に進む最初のきっかけとなったものなんですね。
だからこそ、知っていることがかなり古い。
✖ブロントサウルス → 〇アパトサウルス
とか。つまり、40年前くらいで止まっているんです。
なので、最近恐竜関係の展覧会に行くたびに、新鮮な驚きと興奮を覚えていました。
今回も色々と楽しく学んできましたので、ご紹介します。

1.恐竜=爬虫類 でなはい?!

おそらく、今の恐竜好きの方々の中では常識なのでしょうけれど、「恐竜=爬虫類ではない}のです。
初期のころはワニに近いもの(つまり、爬虫類の中でも、ヘビなんかとはかなり違うもの)のようです。
そこから、だんだん変わっていって、最後のほうは鳥に近いものとなります。
むしろ、鳥は恐竜の進化系という見方もあるようです。
それはつまり、

2.卵の生み方や生んだ後の扱い方が、時期のよって変わってきている。

卵の扱いが、時期によって変わってきているのようです。
ワニは、卵をおなかの中にいっぱい貯めて、一度に巣の中に産んで、その近くで番をします。
恐竜も、初期のころから半ばまでは、そういったことをしていたようです。
鳥はといいますと、ご存知の通り、それほど多くの卵は産まず(1回に産むのは1個で、何回かに分けで数個を生むようです)、巣の中で卵を抱きます(抱卵といいます)。
恐竜でも、かなり後期のトロオドンは抱卵をしていたようです。
しかも、その間の時期にいたらしい、オヴィラプトロサウルスは、穴を掘った中に卵を産んで、土をかぶせた後に、そのうえで保護していたようです。
ちょうど、ワニと鳥の間って感じですよね。

3.でも、そもそも”この卵が何の卵か”って、わかるのか?

卵を見ただけで、”これは~~の卵だ!”というのは、今いるいきものであればわかりますよね。
子供が生まれるまで待てばいいのですから。
後は、その卵の特徴を記録しておけば、生まれる前であっても、何の卵かわかるわけです。
しかし、恐竜はすでに絶滅してしまってますからね。
生まれるまで待つというのはできません。
しかし、卵ごとの特徴はあるので、それでまず分類するようです。
そして、たまたま、卵の中の骨が化石になったものが見つかったなら、その卵は~~の卵、とわかるわけです。
他には、母恐竜のおなかの中にあった卵が、そのまま化石になった場合も、わかりますよね。
とはいえ、そんなことがしょっちゅう起こるわけではないので、次のような場合もよくよく考えて。親を決めることがあるようです。
・卵(=巣)の上に親の恐竜がいたように見える化石が見つかった。
→でも、たまたまその卵の上に別の恐竜がいたときに、化石になっただけかも・・・
・卵(=巣)の近くに親の恐竜(の化石)があった。
→でも、たまたま通りかかった別の恐竜が、一緒に化石になっただけかも・・・
まあ、推測ですが、いつも同じ恐竜が、その卵の近くで見つかったら、それが親の可能性が高い、という風に考えるんでしょうね。

4.と、まあ色々文字ばっかり続いても飽きてきますよね?


こんな感じで、卵の化石がいっぱいです。


たまに、こんな風に普通の化石がありますが、おまけ感がありありです。
ちなみに、これはティタノサウルスの頭のほうです。
大きいので、全体は取れませんでした。


翼竜のおなかの中にあった卵が、そのまま化石になったもの(左)や、卵の上にいた親がそのまま化石になったもの(右)もあります。
ちなみに、左はダーウィノプテルスのメスです。
右はオヴィラプトロサウルスで、このように卵の上に親がいる状態の化石はほかにいくつか見つかっているようです。


こんな模型もありますので、飽きませんよ。

この「恐竜の卵 恐竜誕生に秘められた謎」は5/6まで開催していますので、ぜひご覧になられてはいかがでしょうか。
大阪市立自然史博物館 (新しいタブで開きます)

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