大阪市立自然史博物館 石は地球のワンダー

自然の不思議に魅せられているまんぼうです。
(一応科学の心では、まんぼう、ということにします。
編み物ねたでは、うりぼうになるようにですね)
さて、昨日、大阪自然史博物館で開催中の
「石は地球のワンダー」
にいってきました。
ところで、ワンダーとなんでしょう?
ワンダー(wonder):驚嘆、驚くべきもの、奇跡・・・
何となく、言いたいことはわかる。でも、いったい何がそれほどに?
まあ、私もそう思いました。
石って言ったら、その辺に転がってますしね。
高価な石=宝石、ってのもありますけど、もしかして、それの事?
色々な思いを胸に、まずは入ってみますと、
あります、あります。
色々な石が。
私が思うに、今回の”石”の半分は火成岩と呼ばれるものがほとんどです。
マグマが冷えて固まるときに、成分によっていろいろな形・色が出来上がるんですね。
もちろん、その中には、一般的に「宝石」と呼ばれているものもありますが、中にはこんなものも。
オーケン石
オーケン石といいます。
細い針状の結晶で、なんと弾力性があります。
ちなみに、結晶というものは、いろいろな色や形を持っていますが、もの(石でいうとマグマ)がゆっくり冷えたときにできやすいようです。
この写真で言いますと、周囲はある程度早く固まって、中心部分がじんわり冷えたんでしょう。
その時に、体積が縮んで空洞ができているんですね。(こういうのを”晶洞(しょうどう)”というんだそうです)
とっても不思議ですよね、火成岩。
では、そうではないものってどんなものがあるか?
たとえばこちら。
砂漠のバラ
石膏というものの一種”砂漠のバラ”。
砂漠にある地下水が蒸発するときにできるそうですが、なぜこのような形になるか、よくわかっていないそうです。
そう、よくわからない・・・これが”ワンダー”なわけです。
色々、わかることはあるんだけど、最終的に、”なぜにこうなった?”というところで、結局「ワンダー」と言わざるを得ない。
これが、自然だったりします。
さて、火成岩以外のものの代表としては、堆積岩というものがあります。
一度できた岩石が、水・風などの力で粉々になって(粒粒やごろごろの可能性もありますが)積み重なり、それが、自然のいろんな力で固まったものを、堆積岩と言います。
で、こいつの面白いのは、中にこんなのが有ったり(いや、むしろ”居たり”というべきでしょうか)するところ。
カニ化石
はい、化石、です。
ほんとは、今回の目玉はアンモナイトだったはずなんですが、なぜかその写真があまりなく・・・
で、なにがワンダーかというと、ほとんどが”まあ、こんな生物がここにいたもんだ”というものだったりするのですが、ちょっと変わった”ワンダー”もあるんですよね。
そのうちの一つを教えていただいたので、紹介しておきます。
「淡路島で見つかったアンモナイトと同じ種類のものが、遠く北方にあるサハリン島で見つかっているのだが、その間(例えば北海道など)では見つかっていない」
いえね、淡路島とサハリン島で同じのが見つかるのが不思議なんじゃなくて、どうしてその間で見つからないのか?が不思議なんですね。
大昔、何があったんでしょうねぇ?とってもワンダーです。
と、言うことで、後は皆さんでいろんなワンダーを見つけていただけたらなあ、と思います。
季節もよくなってきましたので、お隣にある植物園の散策とセットで訪れますと、非常に楽しめると思いますよ。
(もちろん、博物館の常設展も一見の価値ありです)

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