はしびろのお気に入り Chapter 14 ”Hero too” ジャンル:歌謡曲(ロック)、カラオケ(にする予定)

趣味を作ることが趣味の、はしびろこうです。
なんだか久々に、歌をお気に入りで紹介します。

ところで突然ですが、私は多分、文章を書くのが好きなんだと思います。
しかも、長々と。
なので、ほとんどの場合、下書きをしています。
なので、案外お気に入りのネタも、溜まっていたりするんですね。
歌にしても、2曲ほどストックがあったりします。
でもね、たまに、そう言う先客をぶち抜いて、前に出てくる奴っているんですよね。
そんな一曲を、今回ご紹介します。

はしびろのお気に入り Chapter 14 ”Hero too” ジャンル:歌謡曲、というよりむしろ”ロック”、(絶対に)カラオケ(のレパートリーにするつもり)

この曲も、出所がちょっと変わってまして。
「僕のヒーローアカデミア」(通称 ヒロアカ)の、4期第23話「垂れ流せ!文化祭!」に出てくる歌です。
主人公が所属する組が文化祭で出し物として発表するんですよ。
だから、ボーカルは、作品の登場人物、耳郎 響香となってます。
本当はアメリカのロックバンド「Against The Current」のボーカル、Chrissy Costanzaさんが歌われているそうです。
では、このロックの魅力について、お伝えしていきましょう。

まず、このヒロアカ第23話が心に響きます。

世の中にはね、カレーや唐揚げですら嫌いな人がいるように。
どうなものにも、好きな人と嫌いな人がいるもので。
逆に、かの歌にある通り、セロリが大好きな人もいたりします。
(かく言う私がそうですが)
ネットの意見を見ると、この回がつまらないと言う方も多々いらっしゃるようで。
確かに、ヒロアカをバトル物と考えると、この回は非常にだるいでしょう。
ただ若者が、現実にあるように、悩んだり迷ったりしながら、自分を見つめて答えを出していったり。
悲しい過去を抱えつつ、目の前の誰かを笑顔にしたいと必死になったり。
もっとライトに、学園祭をみんなに楽しんでもらおうと、一致団結してロックするとか。
そう言う、青春群像劇として捉えた時、この回の持つ意味は、大きく変わってくると思うんですね。
この辺り、またの機会にじっくりとお伝えしたいと思います。

そしてその回の中で、心に響く挿入歌が、Hero tooです。

アニメというのは、異論はあると思いますが、総合アミューズメントだと思います。
まず簡単に、視覚と聴覚に分けて。
その聴覚を、音楽とセリフに分けて。
セリフは、表面的なやり取りと、深層にあるストーリーに分けて。
音楽は、場合によりですが、伴奏と歌詞に分ける。
アニメにおいてはジャンル(バトル物、恋愛モノ、ギャグなど)だけでなく、それぞれの回・場面によって、どの要素に重点が置かれるかが決まってくると思います。
ギャグ系のアニメで、ある回だけセリフ、特にその内容に重点を置いて、感動させる回にしたり、とか。

今回のヒロアカ第23話は、最重点項目がストーリーで、それを最大限に盛り上げるものとして、音楽、映像が非常に効果的に使われていたと思います。

少しネタバレですか、登場人物のエリさんが、主人公たちの出し物を見て、笑顔になる場面。
過去の辛かった諸々から開放されて、思わず出てきた満面の笑顔ってのが非常に濃く表現されていました。

そして、この回の大半の時間流れる挿入歌「Hero too」は、そのストーリーや映像的な演出、登場人物の心情ととてもマッチしていたと思います。
すばらしいBGMとして。
しかし、この歌はそれだけでは終わらなかったんですね。

歌詞の意味を知ることで、BGMとしての価値を超えて、さらに深まる感動。

1回目見た時、そのすべての情報を受け取れるわけではありません。
人間は視覚の動物なので、映像的な演出に注目します。
そして、母国語である日本語で語られる登場人物の回想や、単純な歓声などがそれに続くでしょう。
挿入歌であり、しかも英語の歌詞である「Hero too」に注意がいくことは少ないと思います。
が、この歌には、何故か心を惹かれたという方も多いのでは無いでしょうか?
(私もその一人ですが)
そういう方は、おそらくググってみるでしょう。
英語が読めるなら原文を読み、無理であれば、翻訳を載せてくれているサイトで意味を把握するでしょう。
そうした時に、ヒロアカ第23話を見た記憶とこの歌の歌詞の意味がリンクして、感激するのでは無いでしょうか。
つまり、ただのBGMを超えて心に響いてくるわけです。

それでは、このロックのテーマはなにか?

多くのばあい、歌謡曲のテーマってのが、歌詞に出てくることが多いですよね。
そして、それが題名になってることも多々あるでしょう。
このロックでも題名である「Hero too」というフレーズは、何回も出てきます。
ですので、これがテーマと考えてもいいでしょう。
私なりに意訳すれば、「私だってヒーロー」となりますかね。
でも、私としては、もう一歩踏み込みたいなと。

私の考える一歩先は、私の大好きなフレーズ現れていました。

あくまで個人的な感想ですが。
「Strength does’t make a hero. True heroes stand up for what they believe」
というのが、一歩先にあるものじゃないかなと思います。
このフレーズ、すごく好きなんですよね。
意訳すると、
「強いからヒーローなんじゃない。自分の信じるモノのために立ち上がるからヒーローなんだ」
なんですけど、ちょっと気持ちが先走ってる感がしますので、直訳も載せときます。
「強さがヒーローを作るのではない。真のヒーローは、己が信じるものの為に立ち上がるからのだ」
となります。

さらに深読みして解釈をすると。「本当のヒーローは信じるものを守る為に強くなる」となります。

さらに、数々の推理小説で鍛えた、深読みする能力を最大限に発揮して解釈をすると。
「強いからヒーローじゃない。信じるものを守る為に強くなるものこそがヒーローだ」
となります。
立ち上がるのは、自分の後ろにある何かを守るためだという、かなり深読みした解釈です。
そういえば、ヒロアカのヒーローは皆、信じるものの為に戦ってましたね。
あながち無茶というわけではなさそうですが。

でもね、昔から悪の秘密結社の方々も、自分たちの信じる者のために戦ってました。
例えば”世界征服”のために、とかね。
ヒロアカにおいても、ヴィランと呼ばれる人たちも、仲間のために戦っていたり、信念のために戦っていたりしていました。

こうなってくると、ヒーローとヒールの違いって何なんだろうってなりますよね。
多分結構昔からの命題なんだと思いますし。
ヒロアカでもこれが命題になっていたりしますが。
私としては、この歌が一つの答えではないかと。
私がさらに推理を進めると見えてくるんですが、それは、

深読みに深読みを重ねた結果。「本当のヒーローは、誰かの笑顔を守り抜く」ということを言っているのでは?

推理小説で鍛え、センター国語対策で磨き上げた深読み能力を、いかんなく発揮して意訳したものがこちら。
「強いからヒーローじゃない。誰かの笑顔を守り抜く、それが真のヒーローだ」
前半部分はともかく、後半はほぼ原型を留めてないですね。
しかし!これ、何も適当に書いたわけではなくて。

ヒントは、この歌の最後にあります。
最後の2文がこちらです、
「Gave me the power to smile everyday. Now it’s my turn to be the one to make you smile」
意訳しますと、
「(ヒーローたちは)毎日私に、笑顔になる力をくれた。今度は私の番だよ。君を笑顔にするんだ。」
というところですね。
そう!この人が信じるものとは、「ヒーローとは、誰かを笑顔にする存在」ということなのでしょう。
この信念を守るべく、立ち上がってこそのヒーローだと。
一見、論理的には、堂々巡りになるように見えますが。
ヒーローと、”誰かを笑顔にする存在”が同値(等価、交換可能という意味で)だと考えると、納得してもらえるのではないでしょうか。

それでもまだ、ヒールはその仲間が笑顔になるべく力を尽くす、と考えるとヒーローとの境界が分からなくなるのですが。

そこは今後の議論を待つとして。
ここからさらに理解を飛躍させますとね。

考えを飛躍させると。「誰かの笑顔を守る為に戦うすべての人がヒーローだ」と言っていると思います。

かのアインシュタインは、自分が新しい理論を考える手法は

考える+翔ぶ

だったとか、アインシュタイン・ロマンで言ってました。
我々もここで、考えを飛躍させてみましょう。

私だってヒーロー、って言う歌の題。
この私は、きっと全ての人を指すのではないかと。
いや、全てと言って語弊があるなら、

「笑顔にしたい誰かがいる人は、その人が笑顔になった瞬間に、みんなヒーローになるんだ」

と言うことではないかと。
親、子、配偶者と言った家族や親戚。
友人、師匠、弟子と言った、周りの大切な人。
そう言う人の中に、笑顔にしたい人はいますか?
全員かもしれないし、一人だけかもしれない、
もしかしたら、すでにこの世にはいなくて、自分の心の中だけにいるのかもしれない。
どんな形でも、笑顔にしたい誰かがいれば、その人はヒーローになれる。
そんなメッセージを、私はこの歌から受け取りました。

ということで、今日はおしまい。
なかなか、一方的に読者を置き去りにした感がありますが。
いいんです、これはとっても個人的なブログですからね。

次は何を書こうかな?
まあ、ぼちぼち、行きますかね。
それではまた、次のネタでお会いしましょう。

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