K値は、今までのCOVID-19の動向をうまく説明できないのかもしれません。

趣味を作ることが趣味の、はしびろこうです。
なんだか、私のブログでは”K値”に関することが多く検索されているようです。
(まあ、もともととっても少ないのですが)
ということは、皆さん、K値にかなり関心があるのかもしれませんね。
とはいえ、実は結構前から、
「今までのCOVID-19の動向を説明するのにK値を使うことはできないのではないか」
と考えていました。
さらに、7月初旬の頃の動向をK値で推定した結果が、おそらく実情とかなりかけ離れたものになったようで、かなりバッシングを浴びています。
今日は、7月初旬におけるk値による予想が外れた原因と、日本においてはCOVID-19の動向監視にk値が使えない理由をお伝えしたいと思います。
ちょっと、急ぎなもので、下書きをしていません。
なので、もしかしたらまとまり切っていないところあるかもしれません。
そのあたりは、ご了承ください。

K値を計算するために使用する数値(データ)は、統計処理ができるものである必要があるのでは?

これは、K値の専門家が何とも言ってませんので、断言はできません。
(私が探し切れていないだけかもしれませんが)
ただ、最近でいうと、7月初旬の動向について、東京都は外していましたので、やはり統計処理が可能であることが必要なのかなと感じています。
もしこの仮定が正しいとすると、使用する数値は無作為抽出した母集団に対しての検査結果でなければなりません。
しかし、海外はともかく、日本においてはそうした検査は行われていません。
日本の方針は、次の通りと記憶しています。
まず、初期のころは検査能力が足りなかったことと、医療崩壊を招く危険を考えて、クラスターつぶしのための検査を行っていました。
これは、検査対象について”意図的に絞り込む”ことになるため、ここから出たデータを統計処理できなくなります
(まあ、気にせず統計処理している方もおられますし、そういう近似もありなのかもしれませんが)
一度目の波を乗り切って緊急事態宣言が解除になったところで、医療体制も余裕ができて検査能力も上がったはずだったのですが。
依然としてクラスターつぶし、つまり”感染者が発生した場合に、その濃厚接触者に特化して検査する”ということしていたようです。
(もしどこかで無作為抽出型の検査を行っていたのであれば、教えて下さると助かります。)
東京などはもっとあからさまで、COVID-19感染リスクが高いと思われる職種や地域を重点的に検査したとのことです。
(もし私の認識が間違っていたら指摘してください。よろしくお願いします)
ここでも、”作為的抽出”により作成された母集団の検査結果しか出ていないことになります。
以上より、現在の日本では、
「COVID-19の動向について、統計処理が可能なデータは存在しない」
ということになります。
よって、K値を使ったCOVID-19の動向監視はできないということになります。

K値は閉鎖系でしか使用できないのではないでしょうか?

これもK値の専門家のご意見を伺いたいところです。
ちなみに、閉鎖系とは外部と切り離された系のことです。
(物理学では、エネルギーの出入りはあるが、物質の出入りはないという系になりますが、ここでは感染症のことなので、この区別は無意味と考えます。その場合、孤立系と同じ意味になるとのことです)
COVID-19についていうなら、”外からCOVID-19の感染源が来ることはないし、中からCOVID-19の感染者が出ていくこともない」ということになります。
実は、緊急事態宣言が出されていたころ、およびその1か月前辺りであれば、この状況がある程度できていた可能性があります。
日本人は、3月初旬(ちょうど学校の一斉休校がされた当たり)から、国民が独自に移動の自粛を行うようになり、緊急事態宣言が出ている間は、それはもう奇跡としか言いようのないほどに県境をまたいだ移動を自粛していましたから。
なので、ある程度そのころであればK値も信ぴょう性が出ていたかもしれません。
(まあ、統計処理ができない時点で、かなり怪しかったかもしれませんが)
しかし、緊急事態宣言が解除されて、一か月以上もたった7月初旬では、かなり県境をまたいだ移動が盛んになっていたと考えます。
旅行などのレジャーだけでなく、出張なども再開されましたからね。
こういった状態では、閉鎖系で考察することなど全くできない状態だと考えます。
なので、7月初旬のK値による予想は外れたのではないかと考えます。

実際K値の計算に使用できるデータさえあるのであれば、K値は強力な武器になり得るのですが。

前の記事でも書いていますが、COVID-19対策にはスピードが必要です。
スピーディーな決断には、瞬間瞬間の動向を示してくれる指標が有用です。
k値はこの注文を満たす値になります。
その計算に使えるデータがありさえすれば。
「ないものをねだっても仕方がないだろう!あるもので何とかしろ!!」
というお言葉をいただくかもしれませんが、逆に
「ないものであれば、あるものにしよう!」
と私は考えます。
前の記事にも書きましたが、クラスターつぶしのための検査につぎこんでいるリソースの、せめて半分でも無作為抽出検査にあてればそれが可能になるのではないでしょうか。
そして、そのデータは、たとえK値に使えなかったとしても、統計処理に使えるものにはなります。
統計処理は、様々な予測に非常に有効に使えます。
そして、状況を判断して将来を予測する手段は、COVID-19との戦いにおいて、この上ない武器となると考えます。
なので、「寝た子を起こすような真似をするな!」なんて言わないで、将来のために、これから来るであろう(もしかしたらもう、来ているかもしれない)第2波に備えて、”統計処理が可能なデータの蓄積”をしておいてはいかがでしょうか。

本当はね、こういうことをK値の専門家から聞きたいんです。
私の推測があっていようと、間違っていようと。
間違っていれば、k値は依然有効な手段のままでいられますしね。
はっきり言えば、COVID-19に人類が勝利し続けられるのであれば、私の推測が間違っていようがどうしようが、へのつっぱりなんです。
一番厳しいのは、いろいろなことが言われているのに、それらについての信頼性がまったく議論されていないこと、なんです。
もちろん、まだ、COVID-19にはわからないことがいっぱいありますから、今はまだ確証を持った議論はできないのかもしれませんが。
そろそろ、ある程度の積み重ねを経た、とりあえず前向きな議論ができてこないかなと期待しています。
たんなる、罵りあい、ではなく、ね。

今日はこの辺で終わりにします。
なんか、8割おじさんがたたかれていたと思ったら、今度はK値がたたかれてて。
とっても不毛だなぁと思ったもので、今回もCOVID-19ネタにしました。
次こそは!楽しい楽しいゲームネタを、「ゲームが好き」でお伝えしたい!と思います。
それではまた、次のネタでお会いしましょう。

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