行政は、市民・国民の信頼を取り戻す必要があります。

趣味を作ることが趣味の、はしびろこうです。
最近COVID-19がらみの日記が多くなってますが、世間ではなんだかCOVID-19について考えるのに飽きてきたような感じですね。
”あんなのは、一部の「夜の街」を規制すればいいだけで、何を行政は手間取っているのか?”
”若者がCOVID-19を運んでいるのだから、そこを規制すればいい”
なんて具合で、もう、考えるのも嫌!って雰囲気なのかと感じます。
でも、もともとCOVID-19との戦いは長期戦なのはわかっていたはず。
しかも、未知なる相手との戦いなので、正解がわかっているはずもなく、試行錯誤になることも覚悟していたはず。
まあ、一部では「ウィルスとの共存」という言葉の”共存”の意味を履き違えて、戦いであること自体を否定する人もいるかもしれませんが。そういう方はおいといて。
ド素人の一市民であっても、この戦いのために出来ることはしないといけないのではないかと思います。
とはいえ、人混みでのマスク着用(ちゃんとオフィスでマスクしてますか?)くらいしかできないんですけどね。
本当は、体調が少しでも悪ければ外出を控えるとか、そもそも朝の通勤ラッシュとかを避けたいのですが、そこは会社のお偉方が何もしてくれませんし。
まあ、それでももう一つ出来ることは、
「社会がどうなっていくのがいいのかを考え続ける」
ことかなと思って、ブログを書いています。
諦めは、愚か者の結論である、と昔の人も行ってますしね。
それでは、早速。

そろそろ行政は、我々民衆の信頼を取り戻しませんか?
我々民衆もそろそろ、行政の”あら捜し”をやめませんか?

行政の方々は気づいておられるでしょうか。すでに我々民衆が、あなた達を信頼していないということを。
あなた達の出すデータも、情報も、
あなた達の行動も、
あなた達の方針も、全て信頼されていません。
あなた達がいくら

  • 「今の東京は検査を多く行っているので感染者が多くなっていますが、医療機関には余力があるので何もしなくても大丈夫です」

とか

  • 「以前に東京で感染者が200人程度の感染者が出たときは、今の検査数の1/4程度でした。それに比べれば今は大したことはありません」

とか

  • 「感染が広がっているのはいわゆる”夜の街”なので、一般の方には関係はありません」

と主張しても、それらに対して

  • 「検査が多くなっているから感染者数が多くなっているということは、実際はもっと多くの人が感染しているということか?」

とか

  • 「医療機関に余力があるうちに色々と手を打たないと、手遅れになってからでは遅いのではないか」

とか

  • 「以前200人規模の感染者が出たときは、今の検査数の1/4の検査数だったということは、以前は今の4倍も感染者が出ていたということか?」

とか

  • 「”夜の街”に感染が広がっているのであれば、そこに対して規制しないのはなぜか」

とか

  • 「そもそも、すでに感染経路不明がかなりの割合を占めていて、家族間感染とか職場感染も多くなっているのに、一般の人に関係がないというのはどういうことか」

とか言う問いに対して、全く答えていませんね。

まず、行政は我々民衆に対して正直になりましょうよ。
もちろん、行政としては出したくないデータもあるでしょう。
過去に失敗してしまったこともあるでしょう。
でも、そういうのを隠していればいるほど、民衆の信頼は失われていき、団結してCOVID-19と戦うことができなくなります。

これについては、我々民衆も覚悟が入ります。

  • どんな不都合なことが出てきても、パニックにならないように冷静に対処しなければなりません。
  • 過去にどんな失敗があったとしても、それを踏まえた未来を考えるようにしなければなりません。

COVID-19については、いったん責任論は捨てる、というくらいの覚悟を持たないとだめではないでしょうか。
つまり、”あら捜し”は、もうやめるのです。
行政と民衆の協力体制を作るためにですね。
それをせずに、行政と民衆とで腹の探り合いをしているうちは、COVID-19の思う壺にはまっていると言っても過言ではないでしょう。
まあもっとも、COVID-19はウィルスなので、なにも考えてなどいませんけどね。

行政は、現状を数字で示し、そこから状況を数字で語らなければならないのでは?(出来るのであれば、ですが)

確かに、感染者数とか検査数は出すようになってきました。
でも、そこから示される状況は、「大丈夫です」「まだ規制をする段階ではありません」「十分な医療体制に十分な余裕があります」といった、ぼんやりした言葉になっています。
そもそも、今の東京の状態について、簡単な割り算で出てくる数値である、”感染者率”というものすら表立って示していません。
確か今の所6〜7%程度ですので、これをもとに大丈夫と言わないのは何か理由があるのでしょうか?

数字で語らない原因はもしかして、”今の感染者数に対しては、統計的な手法が使えないから。”ですか?

最初にせめて、今の感染者数が統計的処理の行えるものかどうか、だけでも発表しませんか?正直に。
統計的処理というのは便利なもので、先程の感染者率にしても、
「感染者率6%なら100人に6人の感染者がいるということで、満員電車1両あたり15人程度の感染者がいるのか。気をつけよう」
「うちのオフィスには30人いるから、この中に2人の感染者がいてもおかしくないわけか。マスクしよ」
とか考えられるわけです。
対象を一般とか身近なところに当てはめることで、状況を予想することが出来るんですね。

しかし、統計的手法を使うためには、サンプルが無作為に抽出されている必要があるんです。(もちろん十分な量をサンプルとして準備しないといけませんが)
私の見た所今回、検査対象者は無作為ではないようです。
なんと行っても、行政がハイリスクな地域や集団に対して集中的に検査したとおっしゃってましたからね。
ここに作為が働いています。
ということは、今の感染者数は、COVID-19対策を検討する材料として、なんの役にも立たないゴミということになります。
そういうものを集めるために大金を投入しているんですね。
う〜ん、それってどうなんでしょうか?

いわゆる第1波のときは、無作為に検査はできなかったことは理解できます。とにかく対処することが必要だったので。

第1波の頃というか、緊急事態宣言を出していた頃についても、濃厚接触者について集中的に検査を行ってましたね?
しかも、医療機関の崩壊を防ぐために意図的に検査数を減らすような手法を取ってましたね?
上記のことが示すのは、
「緊急事態宣言が出されていた頃の数値的なデータは、感染者の検査について無作為抽出とは程遠い状態であったため、統計的手法を適用できない」
ということですよね?
統計的手法って色々あると書きました、〜〜率とかだけでなく、平均を取ることだって統計的手法です。
そして、おそらくK値の算出もどこかで統計的な考え方をしていると思います。
もしかして、緊急事態宣言の効果がK値で見られなかったのって、この「統計的手法を適用できない数値で計算した」なのでは?と思ってしまいます。
とにかく、色々考えますと、ちょっと暗い考えになってしまいます。
それが次なんのですが。

現在日本ではCOVID-19について対策を考えるために使用できる数値・データが全然無い、のではないでしょうか?

これ、実は大問題です。
過去の時点(いわゆる第1波)では、COVID-19が奇襲を仕掛けてきたうようなものなので、こちらの準備もできていなかった。
だから、場当たり的に検査して対処するという、いわば泥縄的な対策を取るしかなかった。
おそらくそれが正解だった。
だから、その頃のデータは、「使用できないもの」になってしまった。
ここまでは理解できます。
しかし、今、その最初のCOVID-19の奇襲を乗り越えて、準備もし体制も整えたはずです。
国民ひとりひとりの、非常な努力と痛みを伴う行動によって作った、貴重な時間を使って、十分な防衛線を張ったはずです。(行政がサボっていたのでなければ)
それであれば、検査体制についても、次のステップに移るべきではないでしょうか。

これからCOVID-19との長期戦を戦い抜く際に、強力な武器となるデータをためていくため、無作為抽出による検査を行ってはどうでしょうか。(部分的にですが)

もちろん、今クラスターとなっているところに対する検査はそのまま続けます。
しかし、リソースの半分でいいので、無作為抽出での検査を行い、そのデータのみで計算した”感染者率”を発表していくのです。
これは、東京だけでなく、他の都市でも行っていくことをお勧めします。
そう、感染者0の岩手県でもです。
「寝た子を起こすような真似はするな!」という方もいらっしゃるでしょう。
確かに、これによって感染者が余計に出てしまうかもしれません。
しかしそのデメリットよりも、”感染が今、どのようになっているのか?”そして”今後どのように伝播していくか?”を、今のうちに”使えるデータ”として取っておくメリットは大きいと考えます。
いずれ来る(もしかしたらもう来ているかもしれない)第2波・第3波のために。
その時に、COVID-19の感染拡大を予想して、先手を取るために。

ということで、今日はここまでです。
次は、最近再発見したお気に入りについて書いていく予定です。
COVID-19については、
・考えすぎて鬱になることなく、
・考えをやめてノーガードになることなく、
やっていかないと、持ちませんからね。
楽しい話題も混ぜないと!
それではまた、次のネタでお会いしましょう。

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