はしびろこうからのお願い どうか、元気な人もマスクをつけて下さい。

趣味を作ることが趣味の、はしびろこうです。
今日はいつになく、まじめな雰囲気でお送りします。

どうか、元気な人もマスクをつけて下さい。どこかで懸命に病気と闘っている誰かのために

マスクでは新型肺炎の感染を防げないから、マスクをするのは無駄?

最近「マスクをつけても新型肺炎の感染を防げない」、「マスクをつけるのなんか無駄」という論調が高まっているように思います。
確かに、マスクで自分が新型肺炎に感染することを防ぐのは難しいでしょう。
でも、ほかのだれかにうつさないように防ぐことはできるかもしれません。

健康な人であれば重症化しないのだから、感染を防ぐ必要はない?

「感染したって健康であれば大したことにはならないのだから、感染を防がなくてもいい」、というような論調もちらほら見えます。
確かに、健康体である”あなた”は新型肺炎に感染しても大したことがないでしょう。
でも、もしかしたらそばに、疾患を抱えた人がいるかもしれません。
そして、あなたはすでに、新型肺炎にかかっているかもしれません。
その疾患を抱えた人にあなたが新型肺炎をうつしてしまうことで、その人が死んでしまうこともあり得ます。

疾患を抱えた人が満員電車とか人ごみにいるほうが悪い?

申し訳ないが、それはあまりに狭量と言わざるを得ません。
疾患を抱えながら、つまり通院治療をしながら、普通に働いている人もいます。
というより、働かざるを得ない人がいるといったほうがいいでしょう。
私がかつてそうでした。
白血病の治療は、長期入院(それでも合間合間で一時退院はありますが)をする寛解導入療法、地固め療法の後に、2年ほど維持療法という通院治療期間があります。
この時期は、月に1回の抗がん剤治療を続けつつ、普通に働きます
もちろん、朝は満員電車に乗りますし、新幹線に乗って出張にも行きました
ほぼずっとマスクを着けていました。
効果はほとんどないとはいえ、少しでも感染の確率を下げるために。
そういう状況で、近くで無防備に咳やくしゃみをする人がいた時もあります。
皆さん、想像できるでしょうか?その恐怖が。
あ、そういうのを避けるために転職とかする?ですか?
無理ですね。白血病治療中の人を雇う会社ってあると思いますか?
国の支援に頼る?
維持療法になった時点で、すでに”ふつうの人”扱いですので、そんな支援などみじんもありませんよ。
つまり、生きるために、命を張って、満員電車に乗るんです、毎日。
見た目、わかりません。入院中ツルツルだった髪の毛も、すぐに普通に戻ってしまいますからね。
あえて言うなら、ちょっと顔色が悪いくらいでしょうか。
なので、一度も席を譲ってもらったことないですよ、実際。
・・・ちょっと熱くなりました。
早い話が、そういう、懸命に病と闘いながら、命はって満員電車に乗っている人がいるってことを知ってほしかったのです。

それを知ってもまだ、あなたは満員電車や人ごみの中で、無防備に、マスクもつけずに、咳やくしゃみをできますか?鼻水をすすれますか?

ここまでのことを知って、それでもマスクをつけても新型肺炎の自分への感染を防げないからと、マスクを着けずにいられますか?
新型肺炎にかかっても、自分は健康体だから大丈夫と、他人に感染させる可能性を顧みずにマスクをせずにいられますか?
そして、訳知り顔に「マスクは意味がない」と主張できますか?

ぜひ、新型肺炎の感染をあなたの所で食い止めるつもりで、マスクをして下さい。

あなたがマスクをして、あなたが新型肺炎にかかった後、だれにもそれをうつさなければ、感染は収束するんです。
反対に、1人感染させてしまえば、感染は横ばいです。
もし2人以上に感染させれば、感染は拡大します。
ぜひ、あなたがマスクをすることで、あなたから新型肺炎に感染する人を0にして、感染を食い止めてください。

とはいえ、マスクがないのでどうしようもない。ですよね。

そうです、悲しいことに、マスクを買い占めて高値で転売するという方々がいるため、なかなかマスクが入手できなくなっています。
でも、少しでもあるのであれば、そのマスクを長持ちさせることはできます。
使用後のマスクの両面にエタノールを霧吹きして、乾かして使うんです。
きちんと乾かした後なら、普通に使えました。(酔っぱらわなかったですよ)
私が実際に治療中にそうやってマスクを長持ちさせていましたから、保証します。
ただ、2回が限度だったと記憶しています。
3回目以降は、目が詰まるのでしょうか、ちょっと息苦しかったように思います。
あと、咳やくしゃみをするときの咳エチケットを守るようにすれば、マスクがなくても多少効果があるでしょう。
咳エチケット
マスクもハンカチもなかったとして、服の袖で覆うという最後の手段があります。
ちょっと服に鼻水がついたり、あれですけど、それで誰かを守れるかもしれないと考えて、なにとぞ実行していただけますでしょうか。

とにかく、今我々ができるのは、「たとえ自分が新型肺炎にかかっても、自分の所で食い止めて見せるんだ」という強い意識を、一人一人が確固として持つこと、だと思います。

すでに何が悪かったとか、だれが悪かったとか言っても仕方ありません。
そういうのは、すべてが収まってからゆっくり行えばよいのです。
今は、とにかく、一人一人が強い意志を持って、感染拡大を防ぎましょう。
そして、どこかで感染の恐怖におびえながら、でも必死になって生きようと頑張っている人の感染確率を、少しでも下げるように頑張りましょう。

まあ、こういう回があってもいいかなとは思います。
最近、ネット上でマスクをすることを蔑むような論調に出会うことが増えてきたので、一言いいたくなったんですよ。
このブログを見て、どう思っていただいても結構です。
ただ、最後にもう一度言いますが、

あなたの周りに、
健康ではないのに、人ごみに行かざるを得ない事情があって、
その中で新型肺炎の感染におびえて、
それでも必死に生きようとしている人が
いるかもしれません。

どうか、その可能性に気付いていただけないでしょうかね。

はい、次からはまたいつもの、はしびろこうに戻って、楽しく記事を書いていきます。
それではまた、次のネタでお会いしましょう。

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