白血病と診察される前の自覚症状

趣味を作ることが趣味の、はしびろこうです。
まあ、かなり前に白血病だったことをカミングアウトしたのですが、妻に
”そんな抽象的でなくて、もっとためになる具体的な情報を発信したら”
とアドバイスを受けました。
”例えばどんなの?”
と聞いたところ
”病気になる前の自覚症状とかがいいんじゃない?”
とのことで、今回はそれを取り上げます。
本当は、こんな情報を必要とする人がいないほうがいいんですけどね。
でも、1万人に1人くらいはいるというのが現状で、そういう方の早期発見につながればいいな、と思いつつ。

2か月くらい前から、いろいろと自覚症状がありましたが、全部ほかの病気と思ってました

白血病と診断されたのは、約10数年前のゴールデン・ウィーク直前でした。
(入院が確か憲法記念日くらいだったと思います)
で、その2か月くらい前、2月ころから自覚症状がありました。

  • とても疲れやすくなっていました。3月ごろからは、お風呂から上がった直後は立ち上がれないほどでした。
    →転職したばかりだったので、疲れてるんだと思ってました。
  • 背中が痛くなって、3月には鎮痛剤を飲まないといけないくらいでした。
    →ぎっくり腰だと思ってまして、シップと鎮痛剤でしのいでました。
  • 4月ごろからは、覚えのないあざができたり、手の甲に膨らみができたりしました。
    →このころからちょっとずつ不安を感じてましたが、満員電車でぶつけたんだろうと・・・。
  • 4月の中頃からは、便秘になりました。(それまでは、便秘になったことなんてなかったんですけどね)
    →体質が変わって便秘になったのかなってね。
  • 体重は・・・確かに落ちてはいましたが、それでも10kg痩せて90kgだったので、病気が原因だったとは思えないですね。
    →だって、食欲は落ちてませんでしたから。

よくドラマとかである、「鼻血が止まらなくなる」というのはありませんでした。
(こぶができたのがそれと同じ意味なんでしょうね)
鼻血については、入院中にその症状が出ているので、私はたまたまこのタイミングではなかったというだけでしょう。
実際の発覚までの流れですが、4月末に便秘がひどくなったと感じて胃腸科にかかり、そこでたまたま念のため行った血液検査で数日後に異常値が出たため、市立病院にかかったところ白血病と診断されました。
実は、市立病院での診察から診断が出るまでに2日ほどかかっていて、その間とても不安だったのを覚えています。
寝る前に、隣の妻に
「きっと、ちょっとした貧血で、たまたま異常値が出ただけだよ。」
なんて希望的観測を言ってみたりしましたね。
(今でもその時のことを思うと、涙出そうになります)

上の諸症状がどんな状態だったかといいますと

上の症状が一体どういうものだったかというと

  • 正常な血液が(血球が)できなくて、多分赤血球が正常に働かなくなって、酸欠状態になりつつあったんでしょう。
  • 脾臓(古い血液を分解する臓器だそうで)が腫れたことで、痛みが出たんだそうです。
  • 正常な血液が作れない=血小板が少なくなる ということで、内出血が起こっていたんでしょうね。
  • 脾臓の腫れが腸を圧迫したんだと思います。
  • 体重の件は・・・多分関係ないです。

体重は普通は減るらしいですよ、やっぱり。
それ以外は、白血病で起こりうるいろんな状態が、自覚症状になった一例として考えてよさそうです。
特に、「お風呂から上がった直後にしゃがみ込む」、「覚えのないあざができるのはままあることとしても、腫れあがるような状態(こぶのような状態)になる」という症状は注意したほうが良いでしょう。
私もこの状態のときに、不安はあったものの、「時間がない」とか「妙な病気だったら怖い(まあ、本当に偉い病気だったわけですが)」ということですぐに病院に行きませんでした。
もし、4月末のあのとき、少し時間があって、便秘と思って胃腸科に行き、そこで念のための血液検査を受けていなかったら、多分私は今この文章を書いていないでしょう。

早期発見で必ず治るわけではありませんが、治る確率は確実に高くなります。

白血病に絞って言いますと、早期発見で治る確率は高くなります。
逆に言うと、数日発見が遅れるだけで手遅れにもなります。
実際に、普通の人は白血球が非常に増えた状態で診断を受けて白血病が発覚しますが、私は白血球が減った状態で発覚しました。
入院の数日後に異常に上がったので、普通よりも早めに判明したんですね。
たまたま受けた、便秘の診察のおかげで。
きっと、その数日の違いは、私がここまで回復した理由の一つだと思っています。
(もちろん、普通に白血球が増加した状態で発覚した人で、普通に退院した人もいると思います。大部屋で同室だった人にそんな方が何人かいたと思います)
ということで、もし万が一、私の書いた自覚症状に何個か当てはまるようなら、すぐに大きな病院で診察を受けてください。

さて、今回はここまでにしておきましょう。
次は、入院から寛解導入療法あたりまでを書いていきましょう。
入院している人の気の持ち方、それを世話する最も近しい人の大変さ、遠くにいる親せき(両親を含む)のお見舞いのタイミング、など書いていけたらいいですね。

といいながら、おそらく何個かは別のネタを挟みます。
(最近の投稿にこの系統の話が載っているのは、まだ気恥ずかしい気がしますので)
それではまた、次は面白いネタでお会いしましょう。

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