兵庫県立美術館 「印象派からその先へ」

趣味を作ることが趣味の、はしびろこうです。
ようやく6月終わりに引いた風が治ってきました。
(といっても、いったんせき込みだすとしばらく止まらないという、ちょっとアレな状態ですが)

さて、実は先週の土曜日に兵庫県立美術館の「印象派からその先へ」に行ってきました。

梅雨の合間の貴重な晴れ間で、すごくラッキーだったんですけどね。
それよりも、内容のほうがもっとラッキーでした。

印象派・・・19世紀末にフランスを中心に展開した芸術活動。モネの「印象・日の出」に由来。
絵全体が明るく、明確な”線”がないことが特徴。
とまあ、一般的にはこう言ってますね。
この前段階として、新古典派のアカデミーというのがあって、いろいろと紆余曲折を経て、この印象派が誕生するんです。
もちろん、その時代の主流はアカデミーなので、いわゆるアウトロー的なものだったようですね。
とはいうものの、民衆はこの印象派の絵を好意的に受け入れていったようで、この流れがこの後続いていって、ポスト印象派へと移っていく。
このあたりの絵が私のお気に入りなんです。

美術史的には上に書いたように、いろいろと時代時代で区切るんですが、歴史っていうのは”流れ”なので、実はそういった明確な区分がないことのほうが多いように感じます。
この辺りは、別のブログ(まんぼうのごとく)でも、科学史について書いてますけどね。
で、この”歴史の流れ”をすごくよく感じることができるのが今回の展覧会だと思います。

例えばこの展覧会の中では、ピサロという方の絵が一番わかりやすかったと思います。
最初はアカデミックっぽい暗い画面の絵だったのが、だんだん並置加法混色を使った明るい画面になって、さらには点描法に変わっていくんです。
実際は、その後点描法の限界(時間がかかりすぎる)から、普通の印象派の絵に帰っていくんですけどね。
一人の画家が、その一生の中でいろいろと試行錯誤をしつつ、考えながら作品を作り上げていくというのがよくわかりました。

その他にも、モーリス・ド・ヴラマンクという方の絵は、まるでピカソのキュビズムじゃないかと思えるものでした。
(まあ、まだ普通に形が残っているので、”キュビズム”は言い過ぎなんですけどね)
実際に、展示としてはヴラマンクさんの絵の後にピカソさんの絵を見られるので、そのあたりきっと腑に落ちると思います。

とにかく、印象派、ポスト印象派あたりの絵が好きな方にとっては、非常に楽しく肩の力を抜いて見ることのできる展覧会だと思いますよ。
この展覧会は7/21までですので、まだまだ間に合います。

で、私が最近(といってもまだ2度目ですが)兵庫県立美術館に行ったときにセットにしているのが、壱屋さんのランチです。
写真撮り損ねたんですけどね、今回はステーキセット(1000円)でした。
とってもおいしかったです。
でも、前に食べたローストビーフ丼(850円)も捨てがたいものが・・・
次はどっちにしようかな?

ということで、今回はここまで。
それではまた、次のネタでお会いしましょう。

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