京都国立博物館 「特別展覧会 国宝 II期」に行ってきました。

ワクワクすることが大好きな、はしびろこうです。
またまた久々の美カテ。
ただし、今回はいつもとはちょっと重みが違うと感じているところ。
京都国立博物館で開催中の「特別展覧会 国宝」に行ってきました。
現在はII期にあたります。
雪舟の国宝6作品が一堂に会していたり、俵屋宗達の風神雷神図屏風があったり、見どころ満載です。
が、なんとってもII期の目玉は
 曜変天目茶碗
でしょうね。
そのあたりのことを事前に予習して(というか、妻に教えてもらって)、いざ出発。
さすがは国宝。
どれをとっても、一級品。逸品ぞろい。
その中でも、私が特に心ひかれたものを紹介します。
3階から見ていくのですが、まず心ひかれたのは
 火焔式土器
でした。
装飾性と実用性を兼ね備えていると感じました。
とはいえ、やはり心を惹かれるのは、その高い装飾性、さらには芸術性でしょうね。
なんだか、一気に縄文文化のファンになってしまったかもしれません。
次に2階。ここは私にとってのヒット作品がてんこ盛りでした。
まず、仏画。
一つ目、釈迦如来像(赤釈迦)ですが、その衣装の模様にびっくりしました。
すごく立体的だなあ、と思って、モノキュラー(小さな望遠鏡)で見てみたら、小さな赤いひし形の中央付近に白い4つの点がまたまたひし形に打ってある、というのが規則正し並んでたんですね。
いやあ、いい仕事してます。
次、普賢菩薩像
白象に乗った普賢菩薩様ですが、まずそのカラフルさに驚きです。
もちろん、経年劣化で剥げてはいますが。
あと、なんというのでしょう、言葉では表しにくいのですが、その”神々しさ”というものも、ひしひしと感じました。
最後に、阿弥陀二十五菩薩来迎図。通称、早来迎。
バックのち密さ、その前面に浮き出るように描かれた仏様たちの躍動感。
さらに細かく見ていくと、いたるところに書かれた仏様や、山々を鮮やかに彩る木々(いまだに光り輝いて見えました)。
右上に書かれた霞の中の建物(宝楼閣:極楽浄土の建物だそうです)も見えてきます。
極楽往生を心から待ち望む、そんな切なる願いが感じられます。
中世の絵画に移りますと、またまた名作ぞろいですね。
雪舟の作品では、
慧可断臂図
が一番心打たれました。
自らの左腕を切り落として弟子入りを請う慧可(えか)の訴えかけるような表情と、それを見て「う~む」といった感じの達磨の表情。
心揺さぶられました。
俵屋宗達の
風神雷神図屏風
私の素直な感想は、”ユーモラスで、動きがあって、見ていて楽しい”です。
本当はもっと、タッチがどうの、とか、筆遣いがどうの、とか言えるといいんですけどね。
でも、その存在感は、圧倒的でした。
1階に行きまして、目玉の
 曜変天目茶碗
です。
これはもう、見てくださいとしか言えません。
しかも、1回目は並んで間近に。
その後、周囲から、できればモノキュラーとかを使ってじっくりと。
美しいですよ、ほんと。
とはいえ、
志野茶碗
も負けてません。
というか、違う次元で頑張ってます。
その歪みは、もしかしたら偶然なのかもしれませんが、それがまたゆったり癒し系の味わいを醸し出しています。
そして、今回の私にとってのクライマックスが
仏像コーナー
です。
いちいち挙げればきりがありません。
大日如来座像、不動明王座像、毘沙門天立像、薬師如来坐像、虚空菩薩立像。
どれもこれも、力作ぞろい(当たり前ですが)。
その中で、私が一番と思ったのが、
不動明王座像
です。
厳しさの中に慈悲深さが含まれていて、頼れる仏さまという感じがします。
今回は来ていませんが、以前奈良で拝見した、降三世明王坐像と息がぴったりと言うかんじです。
その2体に挟まれて、大日如来坐像様は、静かに座っていらっしゃる感じです。
ほかの作品も合わせての感想として、
日本の仏像彫刻も、ギリシャの彫刻に引けを取っていないなぁ
と感じました。
(まあ、一部中国からわたってきたものもあるようですが)
もちろん、すごい人出です。
並ばなければなりません。
しかも、いたるところで。
それでも、行く価値はある、そう思います。
当然ではありますが、心から満足できた展覧会でした。
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