パソコン少年だったころ

ちょっと昔語りをしましょう。
むかしむかし、三十数年前。日本には”パソコン少年”と呼ばれるものたちが、多く存在した、そんな時代がありました。
このころのパソコンは、今のPCとは全くわけが違うものでした。
(わざと”パソコン”としているのはそのためです)
インターネットなどと言うものはなく、(パソコン通信は一応存在していましたが)、
記憶媒体はテープレコーダー(今や、音楽メディアとしてもその存在が滅亡しつつあります)、
メモリはなんとキロバイト単位!・・・
そんなパソコンを、あるものは”なんとか祝い”で、
またあるものは、親におねだりをして、
そしてまた、あるものはお小遣いをためて・・・
ありとあらゆる手段をとり、自らの持てる力を出し尽くしたその果てに、ようやく手に入れた者たち、
それがパソコン少年でした。
しかも、パソコンには”機種”なるものが存在し、A機種のソフトウェアはB機種には使えない、そんなものでした。
確かに、今でもOSの違いというのはありまして、Window、Mac、あとPCではありませんがAndroidというのもあります。
(一応そのほかにはLinux系とかUnixというのもまだありますかね)
しかし、そのころの”機種”というのは、そんな程度の数ではなく、私のおぼえている限りで列挙しますと、
PC-6001, PC-6601, PC-8001, PC-8801, FM7, FM77, X1・・・そしてMSX。
しかも、それぞれに発展型があってMK IIなどなんだの、いろいろついてたりするのがあるんで、まあ、なんといいますか、
生物進化の段階で言う
「カンブリア大爆発」
さながらに、ありとあらゆる種類が出てきたのです。
そんな中、筆者が選んだのはMSXでした。
正確に言うと、MSXは機種と言うより”規格”です。
私のマシンはナショナル(今のパナソニック)製CF-2000というもの、愛称は「ドンキーコング」。
お小遣い、お年玉、そのすべてをつぎ込み購入しました。
そのときの幸福感、それはもう、たまらないものでした。
パソコンが届くまで、キーボードになれるため、家にあった古いタイプライターでタッチタイプの練習してましたよ。
もちろん、ゲームプログラムを打ち込んで、遊ぶ、ただそのためだけに・・・
すでに、長くなりました。
続きは、また次回の講釈で。

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