兵庫県立美術館 「近いかたち、遠いかたち」

兵庫県立美術館、今夏はとっても気合が入っているのでしょうか。
ただ単に今夏の企画が私に合うというだけなのかもしれませんが。
「奇跡のクラーク・コレクション-ルノワールとフランス絵画の傑作」に引き続いて、「近いかたち、遠いかたち」を鑑賞してきました。
ここで改めて感じましたのは、
”私にとって、芸術を鑑賞する理由とは、美しいものに接したいがためである”
ということでした。
音楽であれ、絵画であれ、彫刻であれ、”きれいだな”とか”すてきだな”と心から思えるものとの出会いを求めて、私は美術館・コンサートホールに出かけるんですね。
芸術に求めるものは人それぞれでしょうから、あくまでこれは私の場合。
で、何ゆえこのようなことを感じたかといいますと、この「近いかたち、遠いかたち」の出品作品には、”何を表しているかはわからないが、とても美しい”を思えるものがあったからです。
カンディンスキーがある日アトリエに帰ったとき、見たこともないようなきれいな絵があると思ったが、それはさかさまになった自分の絵だったという話があります。
今回私が感じたものはこれとはかなり違っているとは思いますが、”きれいと感じるために形が不要なときもある”というのを感じたという点では多少似ているのかもしれません。
ただ、私はカンディンスキーと違って、美しいものには形が邪魔である、とまでは思いませんでしたが。
そういえば、焼き物の展覧会を見たときも、同じようなことを感じたように記憶しています。
大自然の風景・生物(人間も含めて)に美を感じるのは当然として、もしかするとその根底には普遍的な美というのがあるのでしょうか。
(例えば、黄金比や配色理論というのがあるように)
非常に楽しい一日でした。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です