マウリッツハイス美術館展 ~オランダ・フランドル絵画の至宝~

今回は”美”カテか、はたまた科学の心か?
美術検定対策として出かけた展覧会のひとつ(といっても2つしかいっていませんが)が
神戸市立博物館で行われていた
”マウリッツハイス美術館展 ~オランダ・フランドル絵画の至宝~”
でした。
売りはなんと言ってもフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」ですね。
ほかにも
数多くの自画像を描いたことでも知られるレンブラント、
  <光の画家との異名は伊達ではなかったですね>
庶民の表情をいきいきと描いたフランス・ハルス
  <ピンクのほっぺがとってもキュートに描いてありました>
などなど、素敵な絵画がいっぱいで、堪能しましたよ。
さて、この展覧会、すでに終わってしまったのですが、とても素敵なサービスがありました。
エントランス付近(=出口付近)にフェルメールの「真珠の耳飾の少女」の写真がありまして、
ここで自由に撮影ができたわけです。
絵だけをじっくり撮るもよし、隣にたって2ショットで撮るもよし。
私たちが訪れたのが平日だったせいもあり、かなり思い思いに皆様撮影をしていました。
後日、次の展覧会の前売り券を買いに行ったときは長蛇の列で大変だったとは思いますが、
われわれ”見る側”に立ったよい展示方法だったと思います。
美術検定の勉強をしていますと、特に2級の勉強をしていた妻の話では、
国立の美術館ではなかなかこういうナイスアイデアといいますか、グッドなプレゼントといいますか、
そういうものができていない(できない?)のが現状だそうで。
今回市立博物館で(つまり公立の博物館で)こういう試みがなされたのは、
非常によいことだと思います。
さて、お土産はこちら
外箱カメラオブスクーラ
フェルメールのカメラ箱です。
当時”カメラ・オブスクーラ(またはスキューラ)”といっていたものの模型です。
中身カメラオブスクーラ
紙製の組み立てタイプですね
外観カメラオブスクーラ
組み立てた後です。1のところにレンズがあって、2の方向から覗きます。
手持ちのマグカップを写してみました。
被写体マグカップ
映像カメラオブスクーラ
ピントを合わせるとどうしてもはみ出てしまいます・・・
まあおもちゃですから、これを使って写生はできませんが、(小さなものは可能でしょうけど)
この時代(バロックあたりでしょうか)の画家たちは下書きにこれの大きなものを使用したらしいです。
フェルメールの「赤帽子の女」はこれの大きなものを使って書いたと考えられているそうですよ。
科学技術と芸術。
現在では対極、もしかすると対立関係にあるような2つの分野も、昔は仲がよかったんですね。
うらやましい限りです。

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