逆転裁判6クリアしました。

趣味を作ることが趣味の、はしびろこうです。
久々の新作レビューです。
・逆転裁判6
おなじみ、逆転シリーズの6作目です。
このシリーズについては、”私の好きなゲーム”において、3作目(逆転裁判3)をベスト5としてご紹介しました。
今回の売りは”霊媒ビジョン”というもの。
これは、死者(=被害者)の死直前の映像です。
推理小説として、たしか被害者の幽霊が探偵となるものがあったと記憶していますので、それに近いものかなと思います。
「そんなの、犯人がそのまんまでてきてしまうではないか?」と言いたいところですが、大丈夫。
ちゃんと(?)犯人は見えないところから犯行を行っています。(まあ、ちょっとニュアンスの違うものもありますが)
あと、今までの逆転シリーズで出てきた、科学捜査だの、カウンセリングだの、集中(みぬく)だのは出てきます。
ただ、サイコロックは出てこなかったような・・・(もし出てきていたとしても、忘却の彼方に消えてしまうほど印象が薄い)
初期のころからのファンとしては、かなり寂しいところです。
あと、登場人物として、大人になった綾里真宵さんが出てきます。
相変わらずのキャラクターでしたので、ちょっとほっとしています。
さて、ゲームの出来のほうですが、ちょっぴりパワー不足かな、と感じました、正直。
逆転シリーズでは、法定パートで、追い詰められた状態から大逆転する、というところが醍醐味と思います。
そのためには、探偵パートで”わからない事”がある程度あるというのが必要なんでしょうね。
今までのシリーズでも、確かにそういう所がありましたし、それがまたいい具合に働いていました。
でもね、全く何もかもが分からない、まさに五里霧中の状態で法定パート、という感覚が、今作では多かったように思います。
で、あるにもかかわらず、結構、伏線的な展開が予想できたりして・・・
ということで、ゴールは見えているのに、なかなかたどり着かないという、あのイライラ感が強かった様に感じました。
あと、悪役の方々が、それは見事に”いやらしい”オーラを出してましたので、それも影響があったのでしょうね。
いえね、悪役なので”いやらしい”ことは重要なんだと思います。
(昔のモロヘイヤさんとかね)
でも、その追い詰め方が、なんというか、皆さん、「外堀から埋める」っていうか、「真綿で首を絞める」っていうか。
ちょっと、きつかったですね。
あと、法廷バトル(私的には法廷推理アドベンチャー)というジャンルの割には、かなり、なんというか、非現実的なところが強く出ています。
今までも、「霊媒」、「サイコロック」などの非現実的なところはありました。
さらに、それが事件解決(トリック)の重要な部分を占める事もありました。
とはいえ、私の感覚ですと、現実:非現実 = 6:4 くらいだったように思います。
今回は、現実:非現実 = 3:7くらいに感じます。
まあ、それでも非現実的なところも含めて筋が通っていますから、それはそれで楽しめますが。
ただ、ノックスの十戒に「中国人を登場させてはならない=超自然的な魔力を登場させてはならない」とあるくらいなので、あまり非現実が大きいウェイトを占めると、ちょっとしんどいかな、と思います。
そういうことで、今回は
★3.5(★5で満点)
ということにいたします。
ちなみに、今までの逆転裁判シリーズでは、
1, 2が★4.5、
3が★5、
4が★3、
5が★4、
と考えています。
十分に楽しめる内容ですので、ファンの方なら買って損はないと思いますよ。
次はどんなゲームで遊ぼうかなぁ。

コメント